超音波バリ取り洗浄の消耗品
バリ取りの消耗品管理に お困りでは、 ありませんか? 超音波バリ取り洗浄の最大の消耗品は、水。 環境を汚染しません。
超音波バリ取り洗浄の消耗品について超音波バリ取り洗浄技術は、他のバリ取り手段に比べて、まだまだ新しい技術です。
そのため、どのような消耗品があるか、知らない方が多いので、ここで説明します。
なお超音波バリ取りは、事前に油類を除去しておくことが、原則です。
理由はバリ取り洗浄が、基本的に仕上げ洗浄を兼ねるからです。
バリも微粒子もきれいに取ることが、超音波バリとりの目的です。
ここでは、仕上げとしての バリ取りにかかる消耗品についての説明です。
鉱物油等の除去にかかる消耗品はのぞきます。
代表的な機種PERION-DB-2400で説明します。
|
超音波バリ取り事例の一部 |
電気・エアー
*電気*
超音波発振器・振動子、循環ろ過機、真空ポンプ等の電気用力は、
PERION-BB-2400で、4KVA冷却するのでチラーを使います。チラーの1.5KWを加えて、5.5KVAが稼働時の使用電力になります。
*エアー*
0.4MPaは、50φのエアーシリンダーで、カゴの上下40mmの
ゆっくりとした遥動に使います。このエアー量は、約10Nℓ/min.です。
水(純水)バリ取りには 通常は水を使います。水が厳禁だと言う場合に、炭化水素系溶剤を使う場合が有りますが、ここでは水で説明します。
水の中には通常Caイオンや、Siイオンが含まれており、これが多いと乾燥中にシミになりやすくなります。バリ取り自身は水で良いのですが、イオンを問題にする場合は、純水の使用をお勧めします。
水は循環ろ過しながら使いますから、通常は、蒸発量とバリ取りサンプルに付いていく持ち出し量が消費量です。通常は自動的に適量追加されます。また週に一回は 全量(約40リットル)、水を排出して入れ替える事を進めています。たとえば金曜日、付属のポンプで排液し、月曜日朝入れるとかです。水が腐るのを防止するためです。
いずれにしても水の消費量は、この程度です。
|
バリ取り映像の1例 |
フィルター
除去されたバリは、付属の循環ろ過機で 濾過されます。重いものは、槽の底部に沈みます。フィルターは通常は、一般の市販されているビスコースレーヨンのカートリッジフィルターを使っています。また 脱気方式の種類によっては、保護のため、活性炭フィルターが、付いています。濾過圧力が、0.35MPa~0.4MPaになると濾過圧力警報機がなりますので、速やかに交換していただきます。
過去の例では、Mg合金で 大量のバリが出て、装置の配管まで詰まらせる事故が有りました。大量のバリが出る可能性があるときは、それに対応した機種が有りますのでmお求めの時に ご相談ください。
超音波発振器・振動板
発振器は消耗品では有りません。ただ、海外で すぐ調達が困難と思われる場合は、予備品を置かれることをお勧めします。振動板は、バリ取りの基本ツールとして 消耗品です。正しい使い方をしていただいておいる場合は、通常3年くらいで交換していただきます。ただ 使い方、その頻度にもよりますので、検査が必要です。(振動板 参照)発振器と同じように海外などでは、予備品をお持ちになるようにお願いします。バリ取り用の刃物と同じです。永遠に使えるものでは有りません。
脱気装置
使用目的により、2種類あります。真空脱気塔タイプと、中空糸脱気モジュールです。前者は 比較的長く使え 汚れにも強いのですが、それも 対象物の汚れ次第。
事前に ご相談の上、年間メンテナンスのの契約をお勧めします。
後者は、汚れに弱く、詰まり安いので、活性炭フィルターで 保護してあります。
これも 1年程度の消耗品と お考えください。
もちろん、純水仕様で 溶解成分が少ないと 3年程度もつかと 思われます。
溶存酸素計を お持ちになり、定期的に検査される事を お勧めします。
超音波バリ取りと消耗品
超音波バリ取りの特徴は、消耗品が 大変少ない事です。他のバリと比較した場合、これが 大きな特徴になっています。