超音波バリ取り洗浄の原理
バリ取りに お困りでは、有りませんか?人件費削減 品質安定 競争力強化全く新しいバリ取り技術 超音波バリ取り技術の原理をご紹介します。特許成立!球状星雲型のキャビティ(微小真空核群)を 創る ガス星雲型のキャビティではバリ取りは不可能です。それはキャビティーの生成と消滅時に発生する正と負の衝撃が弱すぎるからです。球状星雲型のキャビティーを創るためには、その洗浄用の液体(水など)から十分に、溶解している空気を取る必要があります。 正しいキャビティーションコントロールを行う 正しい超音波洗浄の基本を守ることが必要です。 |
球状星雲型キャビティー 超音波バリ取り事例一部 |
応力破壊(疲労破壊)としてのバリ取り球状星雲型キャビティーがバリの近くで発生すると、正の衝撃波、つまり中心核から外へ衝撃波が発生します。バリは強く押されます。次にキャビティーが消滅すると、今度は逆方向に、つまり、中心核方向に、強い衝撃波が発生してバリが、押されたのとは逆方向に引っ張られます。つまり、押す、引くです。25KHzの超音波の場合、押すと引くを1秒間に25,000回繰り返します。 |
バリ取り映像の1例 |
エッジ仕上げ加工としてのバリ取り
加工技術は急激に進んでおり、従来のバリ取り手段ではなく、超音波バリ取りに活路をお求めになるお客様が大変増えました。
その大部分のお客様のバリは、切削、プレス、成型などいずれも大変微小なバリで、マイクロスコープで見ていても、なかなか本体と、区別も付かない事が多いのです。現在数ミクロン内外が増えています。
この場合は、バリにキャビティーの正負の衝撃波が、まだんなくあたり、本体とバリの境目の比較的もろいはずの部分に亀裂を生じさせ、除去していかなくてはなりません。まさに精密エッジ仕上げ加工の分野です。
超音波洗浄との違い
洗浄の場合は、ここまでの超音波キャビティーの衝撃波を強力にする必要は有りません。また洗浄と言う場合は比較的多くの対象物に、油などが付いています。油の除去に強い衝撃波はいりません。
従って洗浄の場合は多少温度を上げてキャビティの数を増やします。
温度が高いと衝撃波は小さくなりますが、キャビティーの数は増えます。
バリ取りは、温度を一般に10度以下で行います。
また超音波出力密度は洗浄の2倍以上、2W/cm2以上で行います。
除去したバリはどこへ行くのか
一般に超音波バリ取りは精密洗浄を兼用しています。バリが取れるくらいのキャビティーを発生させるため、汚れの除去が同時に行われるのが普通です。そして除去された微小バリは、洗浄と同じように循環ろ過されて、フィルターを通して、元の超音波槽に戻ります。つまり超音波バリ取りは精密洗浄を兼ねています。
バリ取り用の液体には何を使うのか
一般には水を使いますが、炭化水素系溶剤や、そのほかの表面張力の小さい各種溶剤も使えます。ただ、当社としては出来るだけ水(純水、市水)をお勧めしています。