バフ研磨後の洗浄
バフ研磨後の洗浄について、最近、洗浄が うまくいかないという話を聞くことが、多くなりました。バフ研磨後の洗浄技術は、日本の時計産業の発展とともに、磨かれてきたように思います。当時、確立されたはずの洗浄技術では、ありますが、時代に合わせて 変化しなくては いけない部分もあります。 バフ研磨後の精密洗浄は、材質によって、弱アルカリ、または、中性の洗浄剤を使うわけですが、発生させるキャビティは、現在は、必ず球状星雲型を使います。球状星雲型のキャビティーは 振動板に垂直方向に 高速移動しますから、その特徴を生かせる洗浄装置を準備します。球状星雲型は、ガス星雲型のキャビティーと異なり、連続発生移動距離も長く、吸引力が大きいので、微細な止まり穴などに入り込んでいるバフ粉も容易に除去できます。洗浄スピードも格段に速くなります。
超音波振動板のバフ粉対策、温度設定、ろ過方法は、昔と同じで、変化は ありません。違いは 超音波で発生するキャビティ(微小真空核群)の使い方だけです。洗浄実験で 違いをお見せできますので、洗浄効率をさらに上げたい場合は、ご相談下さい。
金型超音波洗浄・強アルカリ不要! 中性・時には 水だけでOK。
プラスチックの射出成型金型などでは、強アルカリ洗浄剤が、当たり前のように使われている。高温の強アルカリは、ある意味で、生体には、強酸よりはるかに怖い。にもかかわらず、何故、強アルカリは、それだけの危険があるにもかかわらず、金型洗浄に使われているのだろうか。何のために、高いコストの洗浄剤を 危険を承知で、使うのだろうか。 後処理の中和、排水処理の費用までかけて、使われているのだろうか。ガラス質のような薄膜が、金型の重要部分についているときは、アルカリの力を借りる場合がある。それ以外で、使う意味が、わからない。焼きこげ状の汚れは、当社の金型超音波洗浄機では、水だけでも落ちる。薄い中性洗剤で、浸透性高めるのは、悪くない。 お客様に お願いしたい。金型超音波洗浄。もう一度 見直していただいても良いのではないか。技術の進歩は、早い。大きな環境改善と コスト削減が 可能であるかも知れないのだから。
強力型・倍出力・真・超音波洗浄機 PERION-EH2 シリーズ発売開始へ
当社のキャビティーション強化システムつき超音波洗浄機は、バリ取りと異なり、超音波出力密度は、1W/cm2です。キャビティーション強化システム(正しくキャビティーションが、コントロールされた超音波洗浄槽を前提に、効率的脱気システムを付帯させたシステム。球状星雲型のキャビティ~微小真空核群~を効率的に発生させる。)の威力は 強烈で、洗浄は、1W/cm2で、充分でした。しかし、その後、金型洗浄で、強アルカリなどを使わず、水だけで徐去するとか、化繊用ノズルの精密洗浄とか、1W/cm2で、充分結果を出しにくい分野も広がりはじめ、洗浄分野でも、2W/cm2を必要とする分野が、当社に持ち込まれるようになりました。その原因の多くが、作業環境問題です。
一般の超音波洗浄で 除去できない場合、強アルカリ洗浄剤に頼る傾向にあり、水だけで 除去できることへの期待が 大きいのです。そこで、当社は、従来の強化システムつきPERION-EHシリーズ(超音波出力密度1W/cm2)に PERION-EH2シリーズ(超音波出力密度2W/cm2)を加えたシステムを販売することに致しました。特に金型などのように焼き付いた汚れに有効です。強アルカリを使っているお客様。一度、水の真・超音波洗浄の威力をお試し下さい。納入時期は、6月からの予定です。
包括的・超音波バリ取り洗浄の特許申請済みのお知らせ
超音波バリ取りの特許は、1990年代から、当社技術顧問shibanoが、申請取得してきました。当初は、CFC-113の二重界面式キャビティーション強化システムつき超音波バリ取り洗浄機です。その後、エタノール、炭化水素系に続き、水の超音波バリ取り機の開発に移り、様々な周辺を含む特許申請を続けてきました、しかし、中国江蘇省蘇州市に会社を作り、中国の特許制度、中国の裁判制度の現実に衝撃を受け、この7年、全ての特許申請を停止して、ノウハウとして、蓄積することに方向を変更してきました。その後、中小零細企業が、中国の企業のコピーを止める手段が、無いことを痛切に実感し、逆に 公知の技術であっても中国で成立、逆訴訟される危険をも感じる事態となりました。現在、私の感知していない、写真、ビデオ、代理店証明書、リンクHPなど、中国には、多数存在します。止めることが出来ません。そこで、昨年末、超音波バリ取りに関するこの間の蓄積をもとに、超音波バリ取りの包括的特許を申請いたしました。もちろん、ノウハウは、見えません。お知らせいたします。お客様につきましては ご安心下さい。
技術を守り、さらに発展させ、超音波バリ取り洗浄技術を 世界に普及させたいと思います。by shibano
超音波発振器 20KHz 25KHz 40KHz ~±1KHz 同時多重波発振・基本周波Sweep型・外販開始
超音波発振器SIRIUS の 改良、開発を続けてきたブルー・スターR&Dは、2013年1月から 新型の 超音波発振器SIRIUS SuperMulti PowerSweepを 3機種、順次、発売いたします。この発振器は、従来の基本周波に多数の周波数を相乗させて、同時に発振させる広域同時多重波発振の機能を残したまま、基本周波を約±1KHz Sweepさせ、発振とキャビティーの強化安定を図るためのもので、世界初の試みです。
約半年間の 実験で,その性能と安定性を確認して この度の発売と致しました。
機種は,,①20KHz±1KHz~280KHz (600W~9600W)①25KHz±1KHz~275KHz (600W~9600W), ②40KHz±1KHz~320KHz (600W~4800W)
詳細は、本ホームページの超音波発振器専用を ご覧ください。
なお 本発振器は、対応する振動子と 同じく、洗浄装置を使用されている、お客様の他に 同業の超音波洗浄装置メーカーさんへ 積極的に お使いいただけるように 資料をそろえて販売していく予定です。
超音波バリ取り能力の向上と革新
超音波で発生するキャビティーションで、バリが取れる条件があると、お客様から連絡を受けてから、25年。その原因が、超音波で発生するキャビティーの形状変化による衝撃力の革新的強化にあることを発見してから20年。その後、発見した球状星雲型キャビティ(微小真空核群)の研究を続けて、その新しい超音波のキャビティーの応用洗浄技術を 形状、分布、移動方向等の異なる、従来のガス星雲型の超音波洗浄技術と、区分。新しく、真・超音波洗浄技術と称し、超音波の正しい効率的応用と その応用の一分野としての超音波バリ取り技術を 実用化、発展させてきました。
2012年に入り、バリ取り専用振動子を開発、実用化。対応する超音波振動板の強化安定に成功。連続高性能脱気技術の開発にも成功。そして 新しい超音波発振器SuperMulti-PowerSweep (25KHz~275KHz)の広域同時多重波発振の周波数スイープ(発売は、2013年1月)を実現。着々と 超音波キャビティーの強化に取り組んできました。
現在、非常に多くの種類の様々なバリ取りに 成功しています。超音波バリ取りは、精密加工、精密成型部品の なくてはならない、新しいバリ取り加工技術として、定着しようとしています。日々の実験の中で、超音波バリ取り技術が、世界に広がりつつあることを 実感している2012年の暮れです。