バフ研磨後の洗浄
バフ研磨後の洗浄について、最近、洗浄が うまくいかないという話を聞くことが、多くなりました。バフ研磨後の洗浄技術は、日本の時計産業の発展とともに、磨かれてきたように思います。当時、確立されたはずの洗浄技術では、ありますが、時代に合わせて 変化しなくては いけない部分もあります。 バフ研磨後の精密洗浄は、材質によって、弱アルカリ、または、中性の洗浄剤を使うわけですが、発生させるキャビティは、現在は、必ず球状星雲型を使います。球状星雲型のキャビティーは 振動板に垂直方向に 高速移動しますから、その特徴を生かせる洗浄装置を準備します。球状星雲型は、ガス星雲型のキャビティーと異なり、連続発生移動距離も長く、吸引力が大きいので、微細な止まり穴などに入り込んでいるバフ粉も容易に除去できます。洗浄スピードも格段に速くなります。
超音波振動板のバフ粉対策、温度設定、ろ過方法は、昔と同じで、変化は ありません。違いは 超音波で発生するキャビティ(微小真空核群)の使い方だけです。洗浄実験で 違いをお見せできますので、洗浄効率をさらに上げたい場合は、ご相談下さい。
(2013.04.03)