超音波によるセルロースの生成技術 特許成立
植物の主構成要素;リグノセルロース(セルロースとヘミセルロース、そしてリグニン)から、強力な超音波でセルロースを取り出す技術の特許が成立したことを お知らせいたします。
今回、成立した特許は、硫酸も酵素も使わず、超音波と水だけで、セルロースを取り出し、バイオエタノール~バイオ燃料を作る技術で、当社は、杉、トウモロコシの茎、サトウキビの搾りかすのバガスで成功しています。基本的に 道端の雑草含めて ほとんど全ての植物から バイオ燃料を作る技術です。
地球のエネルギー問題へ 大きな貢献をすることが、可能な技術であると考えております。
さらに この当社は 取り出したセルロースから 新素材、鉄よりも強度の高い、超、超微細繊維である、ナノセルロース、ナノセルロースファイバーを作ることにも成功しています。つまり、プラスチックではなく 自然に優しい未来の新素材の生成にも成功しています。
実用化するには、まだまだ実験を積み重ねる必要があり、先に特許取得した低分子量ヒアルロン酸生成技術と異なり、量産試験設備も、それなりに大きくなるため、本業の業績をにらみながら、開発を進めます。
超音波で発生するキャビティー~微小真空核群を発見してから、約35年。時間がかかりましたが ようやく、キャビティーの消滅速度を 加速させる~爆縮技術を利用できるようになったことは、バリ取りだけではなく、これから 様々な開発、商品化に役立つと思います。
by shibano
超音波キャビティーションピーニング効果の追求と お願い
超音波で、発生するキャビティー(微小真空核群)を 直径10㎜Φ程度まで大きく生成させ、さらに 衝撃力強化のため、キャビティーの消滅速度を強化する技術(キャビティー爆縮技術)の特許が成立。このキャビティー爆縮技術を様々な分野で使用できないか検討を進めている。
有機物の分子レベルの分解、ナノレベルの分解結合、ナノ粒子の生成等々。視点を変えて、ショットピーニング効果と同等な効果を出せるピーニング効果を出せないか、検討を始めた。
キャビティーの爆縮技術は、5mmのアルミ板も破壊できる。金属の表面層に圧縮残留応力をキャビティで生成できるか、確認したい。さらに 耐摩耗性の向上、耐応力腐食割れ特性の向上、放熱性の向上、流体抵抗の減少等の効果をショット材を使用せずに超音波だけで達成したい。
ただ、圧縮残留応力の測定など、当社では、出来ない事が多く、関心をお持ちいただける、お客様がおられたら ぜひ、お声をかけていただけないだろうか。超音波のキャビティーは 圧縮と開放を交互に行うため 同時に応力残差の軽減作用も持つことになり、キャビティーの発生位置のコントロール技術は 従来のバリ取り技術以上に 難しいとは思っている。
実験で確認したい。 by shibano
超音波による農林水産物の分子レベルの粉砕について
有機超高分子ヒアルロン酸の超音波による低分子量化の成功は、さまざまな植物の超音波によるμmレベルの微細化ができるようになったことを意味している。杉などの針葉樹林、トウモロコシの茎や、サトウキビの搾りかすのバガスから、セルロース、ナノセルロースを取り出す以外にも、様々な食品原料の超音波による低分子量化、微細化ができる事は 明らかである。
ただ、対象の食品(植物材料)が、非常に複雑な微量成分の微妙なバランスで 味などが成立している場合は、 超音波によって有効物質を破壊したり、有害物質を生成したりと 目的と真逆な効果が、あらわれかねない。それ故、対象の植物などは、比較的限定されるかも知れない。
ブルースターR&Dは、この分野でも開発研究を継続していく。
MTフェルールのバリ取り洗浄
MTフェルールは、複数の光ファイバーを一度に接続するための部品で、光ファイバー通信システムにおいて 信号の伝送品質や、信頼性を確保する、重要な部品である。光ファイバーの数に応じて 12芯、24芯などがある。
光ファイバーの穴径は、約108µmで 成型加工時にバリが発生する。そのバリを超音波で除去し 洗浄する。
当社(shibano)は、世界に先駆けて 横浜のS社と、共同開発。それ以降、日本、中国のお客様に 多数のMTフェルールバリ取り洗浄機を納入させていただいてきた。
現在 世界中で AI対応のデータセンターの設立が 続いている。MTフェルールの必要個数は 増大する一方で、コスト削減、品質の確保には、今や 超音波バリ取り機は、欠かすことが出来ない。
当社では MTフェルールのバリ取り実験を受け付けております ぜひ、お申し込みください。
積層セラミックコンデンサーMLCC の バリ取り洗浄
MLCC 積層セラミックコンデンサのチップ加工工程において、誘電体シートに内部電極ペーストを塗布した後、それを積み重ね、積み重ねたものに圧力をかけて、圧着し一体成型する。次に積み重ねた誘電体のブロックを1.0mm×0.5mmや1.6mm×0.8mmなどのチップサイズにカットし、カットしたチップを1000度~1300度くらいの温度で焼結する。
焼結前に1.0mm×0.5mmや1.6mm×0.8mmなどのチップを5~10万個を 六角回転かごに入れて 超音波バレル研磨装置にかける。
手動機;PERION-DBRシリーズは、バリ取り、(研磨)、洗浄を行う。自動機;VEGA-DBRシリーズは、入り口コンベアーにカゴをセットすると自動で、バリ取り、(研磨)、洗浄、乾燥を行い出口コンベアーに 出てくる。 完全自動が指定の場合は、六角回転カゴから 5~10万個のチップの出し入れも自動で行い、完全な無人化を実現する。洗浄レベルは、最高度の精密洗浄が可能である。
低分子量ヒアルロン酸の生成技術・特許成立のお知らせ。
肌の若さを保つ働きを持つヒアルロン酸は、分子量200~300万以上の有機超高分子。巨大分子構造のため、皮膚に塗っても真皮迄浸透せず、小じわをなくしたり、潤いを取り戻す効果を期待できない。そのため、美容整形などで、注射などで 真皮層に注入するしか方法がない。
ヒアルロン酸の分子量を 850以下に出来れば、皮膚の表面に塗るだけで 皮膚の下層の真皮迄浸透し、はり、潤いを取り戻し、小じわをなくす効果を期待できる事が知られている。
低分子量ヒアルロン酸は、酵素などを使用して 生成できるが、酵素が高価で、医療用として一部で使われるに留まっている。
ブルースターR&Dは、超音波で発生する直径10㎜φ以上の超大型キャビティ(真空のエネルギーボール)の1秒間に2万回以上繰り返す、正と負の衝撃波で 有機超高分子を破砕、分子量850以下に 低分子化することに成功した。
2024年5月20日 特許成立を確認。
低分子量ヒアルロン酸を 一切の薬品も酵素も使わず、超音波と水だけで、安全に 且つ、大量に 生成できる技術の特許が成立した。
顔や手に塗るだけで、小じわを少なくし、若いころの潤いを取り戻す夢のスキンケア基礎商品の誕生である。
2024年度中に この夢の商品を お客様の家庭に届けたいと思う。