中堅・中小企業新機械開発賞
技術顧問の記念碑的な賞のご紹介
平成7年度の中堅・中小企業新機械開発賞を受賞し、トヨタ自動車会長、豊田章一郎様より賞状と副賞を頂きました。
超音波微小バリ取り洗浄機の開発を認められたものです。
これが超音波バリ取り技術の挑戦への始まりになりました。基本技術は完成しましたが、最初は、ひげバリの除去です。
市場には、ひげバリだけの加工物など大学の研究室を除いてほとんどありませんでした。
発表と同時に 多くのバリ取り依頼のサンプルが送られて来ましたが、その大部分は、今では 考えられないものばかりでした。
大部分が 日本を代表する大企業からの依頼です。
根元が5mmの厚さは あろうかと言うバリ!やすりで、取るのも困難なもの。
ドライバーでつついて貫通したところが、バリだと言うもっとも薄いところで 2mm近くあるポリカのバリ?
単純に何かの加工ミスで 出来てしまった再加工も困難な加工不良品の山でした。
ここで私は、まだ日本でのバリ取り市場は早すぎると判断して事業から撤退します。
れから数年して、お客様に広報してサンプルをおそるおそる集めてみました。
また、多くのバリ取り依頼品が送られて来ました。
見てびっくりしたのは、以前の冗談だろうと言うような加工不良品は存在せず、明らかに様々なバリ取り手段を検討してきて超音波に期待して送られてきたと一見してわかる微小バリでした。
そこで改めて超音波バリ取りに注力する事にしたのです。