ゴムの O-リングの超音波バリ取りの将来
超音波で ゴムのバリ取りは 大変難しく実用化は 出来ないと考えてきました。ゴムのバリ取り実験の事例は、大変少なく実績は、まだ、ありません。そこで、実験事例について、過去のデータを見直してみました。精査すると実験成功事例が いくつか見られます。同じO-リングのバリ取り事例に すばらしい成功事例が混じっています。超音波の振動は、1秒間に2万回以上。十分にゴムのバリ部の疲労破壊領域到達は、考えられます。実績重視、他社への納入事例重視の特別な業界であるとは、思いますが、バリ取りの成否は、ゴムバリの厚みが、鍵になっているようです。
近いうちに ゴムの超音波バリ取りの条件を ご報告できるように サンプルを集め 実験したいと思います。お待ち下さい。
強力超音波と 害虫駆除
自然界の微妙なバランスの中に、自然界には、存在しない強力な超音波を放射し、人間の生活の利便に役立てようとする試みには、今まで、一線を画して来た。それは、その応用実験に当たって、放射する生態環境への影響にあまりにも無関心である事が、多いからである。音波は、自然界に満ち満ちており、音と共に生物は 生きている。そこに、破壊的なエネルギーとしての 音を照射するのであるから、十分な配慮を必要とする。海、湖、川への応用研究は、音波遮断技術の確立が 大前提である。
当社は、それらの配慮を十分したうえで、強力超音波の自然界への応用技術を開発、実用化していきたいと思う。2013年度に 2,3商品化して発表したい。
インサート成型後のバリ取り
インサート成型後に発生するバリを取る。
インサート成型を主体としたプラスチック成型部品の製造では、金具と、樹脂部の境目付近にバリが発生します。このインサート部のバリ取りが 大きな課題です。バリ取り要員の確保も、簡単では、ありません。超音波バリ取り洗浄は、インサート品との境目、付け根のバリも除去できます。対象は、モジュールケース、端子台付き各種パワーモジュールケース、立体回路基板など多種にわたります。金具側に、たびたび発生する金属のヒゲバリも、除去します。大きく複雑だと 人手では、1個1時間くらいかかる場合もあり、油断すると傷をつけ不良になることもあります。超音波バリ取りは、カッターや工具のように刃物を使わないので、製品そのものを切り傷つけることがありません。ショットブラストのように、微粉などで、汚すこともありませんし 表面に傷や曇り現象を起こすこともありません。同時に大量に処理可能で、人手を大幅に減らし、自動化も可能です。但し、根元の特に厚いバリで、金具に強固に密着して発生している場合などは、超音波バリ取りでも取ることが難しい場合もあります。金型の修正ができる場合にはバリの厚みを薄くするなどの対策を採れば、バリ取りが可能です。水、又は 純水を使うので 溶剤洗浄のような 接点の不良、接点の接触抵抗を上げることもありません。指紋、塵埃も 同時に落ちます。ぜひ、インサート成型品のバリ取りは、超音波バリ取り洗浄を ご検討下さい。
木材と超音波の関係について
木材は、超音波を ほとんど通過させないと考えていました。一昨日、SUSの0.5~1.5mmの板を8枚!一定間隔で並べて、超音波の透過を測ったところ、予測に反して、90%通過して、驚かされました。当社の新しい超音波技術は、従来の知識を 覆す場面が増えて、多少あわてています。重い螺旋状の刃物のバリ取り実験をするため、木の角材を刃物に通して、つるして実験しました。角材は、一面が わずかに 水面につく形です。
超音波を照射して 2分後、角材から 蒸気が上がっているので、何気なく指を触れたら、焼けるように熱い。あわてて木材の表面温度、超音波の音圧(透過量の測定)を測定。 結果、木材は、十分 超音波を透過して、発熱と言う形で、消費されることもわかりました。
ここでは、木材は、十分超音波を透過しえること。プラスチックのように 内部での振動摩擦で、熱も発生させることを、ご報告しておきます。新しい用途が生まれるかもしれませんね。
ラミネート加工用シリンダーの再生・精密洗浄
当社は 液晶生産ラインで使用するAPR版洗浄装置のパイオニアであり、その技術は、国内外への多数の納入実績で 裏づけられている。当社は、APR版の洗浄技術を発展させ、ラミネート加工用の接着剤で硬化したうす膜ができたシリンダーの精密洗浄を行う技術を開発した。
ラミネート加工で使われるシリンダーの多くは、接着剤で、目が詰まった後、硬化した接着剤を洗浄除去出来ない為、再研削、再加工をおこなうことになり、ランニングコストが 非常にかかり、予備シリンダーも置かなくてはならない。洗浄が比較的早くできれば、コスト削減に大きく貢献できる。
装置は 実績の豊富なグラビアシリンダー用の標準機を多少改良したものでよい。もちろん、洗浄剤は、水で薄めて流せる生物分解性の高い液体で、塩素系有機溶剤のような危険性は、ない。
実験室に 大型超音波バリ取り洗浄装置 PERION-DB-4800 登場!
当社は 実験室に 新型の超音波バリ取り装置を設置、従来設備とあわせて、バリ取り依頼実験の急増に対処する。型式は、PERION-DB-4800.
カゴの内寸法は、横幅600mm×奥行き400mm。超音波は 25KHz基本周波の275KHzまでの 同時多重波発振。4800W。バリ取り専用振動素子取り付け。超音波の基本周波25KHzは、0~±1KHzの任意幅Sweepを 設定することも出来る。
この大型超音波バリ取り装置で、国内外のより困難なバリ取り依頼に積極的に対応していく。