高速・真空前処理型・超音波洗浄機の実用化に成功
当社は、真空機器製造メーカーの協力を得て、真空前処理型・超音波洗浄機の 高速化に成功した。エンジンブロック(550X300X150mm)を 2個同時に 真空前処理して、超音波洗浄する。鋳砂の精密徐去である。超音波は、1個のエンジンブロックに対して 対抗両側面同期発振・25KHz基本周波~275KHzの同時多重波、2400W×2台の4800W.2台のエンジンブロックで、9600W。超音波出力密度は、2W/cm2。エンジンブロックを同時に2個、挿入して真空前処理後、キャビティーション強化システムつき超音波洗浄をする。
当社は、真空超音波洗浄とは、呼称しない。真空下においては、どのように強力な超音波を照射しても キャビティ(微小真空核群)の崩壊速度が遅すぎて、期待する洗浄力は、得られないからである。
エンジンブロックを挿入して、両手起動で、洗浄開始。真空前処理⇒超音波洗浄(鋳物砂徐去)⇒原位置 の サイクルは エンジンブロック2個で、75秒未満の高速処理である。 真空前処理型・超音波洗浄システムは、空気の影響を克服する最良の手段であるが、時間がかかることが、欠点であった。この高速・真空前処理型の実用化の成功で、最も大きな欠点を克服することが出来たことを お客様に ご報告したい。
また、洗浄対象物を、液体に浸漬してから、減圧して、洗浄物から空気を抜こうとする方法は、洗浄物周辺に 気体を多く含む液体を作り出すことであり、真空にした意味を失う。真空にする意味は、洗浄対象物の隅々まで、脱気状態の液体で、満たすことにある。繊維状物質を 水に浸漬してから 真空引きするのと あらかじめ真空前処理をして、空気を含まない繊維状物質を 脱気した液に浸漬するのと 比較すれば良くわかる。 高速・真空前処理型・超音波洗浄機は、鋳物砂徐去だけでなく、空気を抜きにくい様々な洗浄対象物、バリ取り対象物に 利用されると考えている。
ご期待いただきたい。[高速・真空前処理型・超音波鋳砂徐去装置は、TOPページの専用機シリーズをクリックして お入り下さい。]