ノコギリ(鋸)、超硬エンドミル、ドリルなど、刃物類のバリ取り洗浄
ノコギリの超音波バリ取りの 特徴について 説明する。鋸のバリは、見た目は 大きいが、薄く硬い。超音波バリ取りを行うと刃先に傷をつけずに 短時間で バリが除去できる。ほかのバリ取り手段と異なるのは、ブラシなどの消耗品を必要とせず、かつ 刃先に傷がつかないことにある。同じく、ドリルのバリ取りや、エンドミルのバリ取りなど、実は 超音波バリ取りは、各種刃物のバリ取りには 大変効果がある。同時に大量に処理でき、ラインタクトに合わせた超音波出力を設定できる。
超音波バリ取り用の液体は、水(超音波バリ取り中は 酸素がないので 錆びない)のほかに 炭化水素系溶剤も可能で、洗浄、リンス、バリ取り、乾燥の自動ライン化も、問題ない。
異物に強い、新型 液漏れセンサーを 開発
ブルー・スターR&Dは、水の超音波バリ取り機の製造、販売が 主力ですが、NMP,MEK、強アルカリ、各種溶剤用の超音波洗浄機、バリ取り機も製作しています。超音波もますます大型化して 4800~9600Wも 通常の出荷ベースになってきました。そのため、超音波の保守管理、メンテナンス用の計測システムも 日々進化してきているのですが、万一、配管などから 液が漏れた場合、即座に検知して対策がとれるようにすることも求められています。
しかし、超音波洗浄機内の過酷な環境で、安定して長期計測をしてくれる液漏れセンサーを見つけることができません。市販品は、超音波の高周波による誤動作や、薬品に弱いなどの欠点が多く、 安全に使えるものが ありませんでした。
そこで、やむなく 当社独自の液漏れセンサーを開発、装置に順次装備していくことにしました。来年度からは 外販も考えています。信号は、湿り気の段階、液検知の段階の 2段階検知システムで、溶剤に強い検知部です。増幅ユニットは DINレールにも 取り付け可能で シーケンサーの入力が可能です。ブルー・スターR&Dは,来年度から計測器事業部も立ち上げる計画です。
超小型 超音波バリ取り装置の開発に成功
ブルー・スターR&Dは、お客様の強いご要望により、小型バリ取り機の開発を進めてきました。このたび超小型の超音波バリ取り装置の開発に成功、年度内に商品化して 発売することを決定いたしました。大きさは、本体の内槽の大きさが、100mm程度の小型です。全体の大きさは、まだ デザインができていないので、今後の発表をお待ちください。超音波バリ取り装置は、小型化するのが もっとも困難だったのですが、溶接機のスラグ、スパッタ除去自動化などの要望に応えるため 開発を続けてきました。
超音波の音圧は 超小型でもあるにかかわらず、逆に、従来のバリ取り装置の 最大3倍を達成。小型化による高速化にも対応できる性能を確認しました。年度内の商品化をお待ちください。実験は 受付を開始いたします。
高速・真空・吸引脱気・メタルマスク超音波洗浄 乾燥装置 実演開始のお知らせ
ブルースターR&Dは、全く新しい構想に基づくメタルマスクの製造販売を 国内外で 展開することになりました。従来のメタルマスクの洗浄に使われている超音波は、洗浄剤の中に含まれている溶解している空気を十分に除去して、再度空気を巻き込み溶解しない条件下で、超音波を照射していないため、事実上超音波洗浄効果を期待することができません。EUはじめ、国内外で、メタルマスクの洗浄機に超音波が使われなくなった理由は、スプレー洗浄レベルにしか洗浄能力を発揮できない超音波の使用方法の未熟さが原因です。昔の超音波洗濯機のように ネーミングのための超音波の利用の域を脱していない洗浄機が存在するのも 残念な現実です。
ブルー・スター R&Dは、メタルマスクの洗浄対象部分を 真空状態に維持し、そこに洗浄剤を真空吸引で、高速導入し、超音波を照射して精密洗浄をします。この時、超音波を安定させるために 超音波安定反射域(特許申請中)を設けて、メタルマスクの洗浄領域に 無数のキャビティ(微小真空各郡)を発生させて、効率的に洗浄します。洗浄対象により キャビティーの径を変えることにより、精密洗浄レベルの変更が可能です。超音波の発振状態は、常にモニターされ、万一異常があれば 直ちに検知、警報を出します。定期的に超音波振動版の検査も 容易にすることができます。現状を把握できない超音波は 存在価値がありません。
真空洗浄領域からの 洗浄液は、洗浄タンクへ 高速真空吸引され、ほとんど瞬間的に液が、移動します。この駅の移動にポンプは 使用されません。ハンダスラグの影響を避けるためポンプを使用せずに、全て液の移動は、真空吸引です。ハンダなどの異物は、全て その移動中に フィルターで回収されます。交換掃除も容易です。もちろん、洗浄剤タンクも装置外へ引き出せる構造で、メンテナンスに悩むことはありません。
乾燥は、真空超音波室でのエアーブローと真空吸引。乾燥も万全です。
この機械は、メンテナンスが 容易で、常にだれでも管理でき、洗浄力についても 安心してお使いいただけるように作られています。
一般公開は 2015年5月10日以降の予定です。ご期待ください。
超音波振動板の性能監視方法の確立 特許出願済
超音波が、洗浄以外での加工の様々な分野で 利用されるようになると その性能の管理、および監視方法が強く求められるようになる、当社でも 超音波バリ取りの他に 超音波砥粒研磨装置も納入するようになってきた。
出力も 2400W,3600W,4800W,6000W ~7200Wと大出力化して、14400Wの実績も多くなっている。自動車部品工場などの生産ラインの中に 装置が入りだすと、超音波振動板の管理方法はもちろん、性能の監視技術の確立も 強く求められるようになってきた。不良が出てからでは、遅いからである。
当社は 従来は 超音波発振器の出力異常警報システムと、液中の超音波音圧を測定する音圧計の組み合わせで監視をする方法で、使ってきていただいた。しかし、音圧計は、液体の中の超音波の強弱はわかるが、振動板の直接計測ではないため、音波密度が一定以上高くなると、振動板の圧電効果の劣化などが 正確に反映されにくい。
当社は 振動板の振動素子を 600Wずつに 分割管理してきたが、そこに 検知素子を取付け、振幅を直接計測することにした。また、既設の超音波振動板に対しても 要望があれば 部品を取り付けて 容易に 計測できる技術を確立、特許も出願した。
これにより、自動的な超音波の性能監視が 振動板の振幅、液体中の音波の音圧、発振器の出力の3方向から出来るようになったのである。
量産の自動工程で 安心してお使いいただけるようになったことを報告したい。
強力超音波微粉化装置 例2 汚泥粉砕 排水処理への応用
以前、ダイオキシンの超音波分解に挑戦した事がある。その時は、効果が判然としなかった。ダイオキシンの性格上、管理、分析が きわめて厳しく、実験方法が
制限されることが、問題であった。
今回、より強力なホーン型超音波で 汚泥を 微細化して、オゾンO3(3は、小さく書きます)による分解反応孤立を上げると言う作業でした。有機化合物の超音波分解、無害化という事では ありませんが、微粉化して、反応速度、反応効率を上げるという事は、新しい(一部で 行われた居たのかもしれませんが)超音波の応用例だと 思います。