トルコ 絨毯の洗浄
先祖代々受け継ぐことも多い、高価なトルコ絨毯。その洗浄の仕方は、今も 昔も変わらない。人が洗浄剤をしみこませ、叩いたり、踏んだり、伸ばしたり。事務所入り口のマット洗浄を より優しく丁寧に、人が行うというだけである。当社は、繊維状物質の超音波洗浄技術を有効活用、真空前処理型超音波洗浄技術を活用して、繊維を傷めず、絨毯の裏表、毛の根元まで 超音波で洗浄することが出来る。
しばらく イランなどへの 真空前処理型・絨毯・超音波洗浄装置の販売は、見合わせていたが、今後 再開していきたいと考えている。
スクロール・コンプレッサ用チップシールのバリ取り洗浄
カーエアコンに使用されるコンプレッサには片斜板,両斜板,ベーン及びスクロールなど各種のタイプがある。しかし、コンパクトで低振動かつ高効率なスクロールタイプが注目され各社において開発及び商品化されている。
スクロール・コンプレッサは、部品及び組立精度簡便化を 目的として,シールには、チップシールを使用する方式が主流となっている。
材質は、各社によってまちまちであるが、PEEK樹脂ベースの従来材に替えポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)ベースの流動性に優れた高精度の チップシールが 使用され急速に拡大している。
PPS樹脂をベースにしたチップシールの量産時の問題点は、バリ取りである。PPSベースのPTFE混合など 材質も多岐にわたるが、どれもバリが問題になる。
ブルー・スター R&Dは、チップシールの超音波バリ取り装置を数多く納入しており、PPSベースの様々な材質に対応するバリ取り技術も開発し、実験も続けている。チップシールだけではなく、アルミのスクロール本体のバリ取りも ブルースターR&Dの超音波バリ取りの対象になっている。チップシールのバリ取りで お困りのお客様は ぜひ、当社にお問い合わせいただきたい。
超音波バレル・バリ取りと研磨の 新たな可能性について
超音波洗浄槽中で、六角回転カゴを使って洗浄する方法がある事は、超音波洗浄に関わる者は、誰もが知っている。私も知っていると考えていた。従って、洗浄液を脱気しても 特段の効果の変化はないと考えてきた。
しかし、それが、過ちであったことを日々、私は、知らされている。
一般の超音波洗浄において、回転かごは、回転かごの表面における乱流で、その位置に超音波によるキャビティーションが発生し、そこで無駄エネルギーを消費して、回転かごの中には、超音波は、きわめてわずかしか、入り込めない。その常識の壁が、新しい可能性を摘んできたのかと思う。
液体中の気体の含有量を一定以下に下げると、超音波洗浄槽中における乱流の影響をある程度避けることが出来る。つまり、回転かご中に、比較的効率よく、超音波を照射できる。当たりまえな事ではあるが、その回転かごの中に入り込む超音波エネルギーが一定以上を超すと、対象の洗浄物は、キャビティによる正負の繰り返し応力(正負の衝撃力)の他に、当然超音波による微振動を受ける。その微振動が、一定レベル以上になり、ワーク同士が、多数、超音波振動、キャビティーの衝撃、を受けつつ回転する状況になると 予想以上の効果~取れにくいバリの除去、材質によっては、通常のバレル研磨を超す研磨状態を 達成することが出来る事が、明らかになってきた。
超音波バレルは、回転かご中における効率よいキャビティーの衝撃波と、1秒間に2万5000回以上の振動によるワーク同士の~研磨材は使用せず~こすれあいによって、効率的なバリ取り、研磨を達成する技術である。
一般のバレル研磨と異なるのは、水以外(もちろん防錆剤入りでも良いのだが)、何も使っていないので、後洗浄も不要で、強力な精密洗浄と、バリ取り、時には研磨を 自動で、容易に達成できることにある。特徴の一つに、共ズレを期待するため、量が多い方が良い事が条件に一つになる。100~数万個と言うべきだろうか。
これからの新しい超音波の応用技術として 育てていきたい。
by shibano
小形・低価格・超音波バリ取り洗浄装置 StarBabyⅡ-DBシリーズ 4月発売開始
大量生産でない、多くの中小企業のお客様から、比較的低価格で、小型の超音波バリ取り洗浄装置、超強力超音波洗浄装置の開発と実用化を強く望まれてきました。
当社は、小型の万能型高速脱気装置も開発、実用化、そのシステムを使う事により、ようやく 小形の低価格超音波バリ取り洗浄装置を2017年4月から発売することになりました。6月の東京ビックサイトにおける機械要素展にも出展、実演いたします。
なお、姉妹機として、同じく超強力超音波洗浄機 StarBabyⅡ-EHシリーズも 同時発売いたします。ご期待ください。
ポリペンコMDS100加工後のバリ取り
半導体、電気、電子産業向けエンジニアリングプラスチックMDS100は、熱可塑性のスーパーエンプラで、優れた寸法安定性、バリの発生を抑えた切削加工性を持ち、精密な加工を容易にできる。もちろん絶縁性にも優れている。
しかし、バリが、ゼロになるわけではなく、マイクロスコープで微細孔加工後を観察すると、微細なバリが、やはり多数発生しているのがわかる。
しかし、POMなどと異なり、MDS100のバリは、超音波バリ取り装置で、きれいに 除去することが出来る。水の吸収率も少ないので、水の中の強力な超音波で、きれいにバリを除去、そして洗浄が可能である。その意味で、MDS100は、半導体、電気、電子産業向けエンジニアリングプラスチックとして、安心してお使いいただく事が出来る。
シャーシ端面のバリ取り、ネジ穴のバリ取り。
車載部品を含めて 多くの電子部品にシャーシが使われているが、より高級機種になると、今まで許容されていた微細バリも 許されなくなってくる。超音波バリ取り装置は、その複雑な形状のすべての端面のバリと、様々な部位に開いているネジ穴の微細バリを 除去洗浄する。 板厚が薄いので 超音波は90%以上が透過し、高効率なバリ取りと洗浄をすることが出来る。
シャーシの精密バリ取りは、形状が複雑になものは、今や 超音波以外考える事が出来ないのではないかと自負している。なお端面の錆びを防止するため、防錆剤入りの超音波バリ取り装置も 稼働している。