金属3Dプリンター加工と 超音波バリ取り洗浄
金属3Dプリンターによる加工は「アディティブ・マニュファクチャリング」すなわち 付加製造とも言われ、従来製法では作れなかったような軽くて強い機能部品の制作、これまでは難しかった自由形状も製作できるメリットがある。3Dプリンターで製造すると、複雑な形状でも一体造形できるため、大幅に部品点数を減らすことが出来、従来20個のパーツで組み立てられていたものを、1個で代替できることも 不可能ではない。また、非常に狭く複雑な流路の造形も可能で、熱交換器などの 大幅な小型化も可能になる。
実用化も急速に進んでおり、次世代航空機ボーイング777Xのエンジン回りの30%は、金属3D造形品だと言われる。
超音波バリ取り洗浄、超音波鋳砂除去装置は、金属3Dプリンターの造形品の複雑な形状の内外面の金属粉除去には、最適なシステムである。強力な超音波は、金属3D造形の金属面を容易に透過して、内部の金属粉を洗浄することが出来る。当社の超音波技術は、この分野でもお客様の期待にお答えできると考える。
名古屋 機械要素技術展 4月17日開催~結果
お客さまへ
4月17日~19日 名古屋機械要素技術展 に 出展いたします。
場所は、ポートメッセ名古屋 第2展示館 小間番号:29-13 です。
超音波バリ取り洗浄装置 PERION-DB-4800 強力超音波洗浄装置 PERION-EHⅡ-2400 小形超音波バリ取り洗浄装置 StarBaby-DB-20-1200 の標準機3台を 展示、実演いたします。当社に 来られたことのある方も、ぜひ、同僚にお声かけていただき、一緒にご来場ください。今回の展示会には、間に合いませんでしたが、今年は さらなる強力な超音波機器を どしどし 発表していきます。ご期待ください。
御来場いただいたお客様。ありがとうございました。500名以上のお客様と名刺交換、たくさんのお引き合いを頂きました。依頼実験に 全力で対応いたします。
トランスミッションケースの超音波バリ取り洗浄
様々な、トランスミッションケース、クラッチハウジングを見ていると これほど超音波バリ取り洗浄に 最適なワークはないのではないかと 考えてしまう。非常に複雑な形状をしていて、汚れもバリも 一見取りにくそうに見える。高圧洗浄や、ブラシ、ショットブラストでは、この複雑形状、全てに 安定してアタックすることは、難しいと思われる。
当社の超音波は これらの複雑形状の薄い均質なアルミを容易に通過し、裏表、様々な場所に 直径10mmにも及ぶ巨大なキャビティ(微小真空核群)を発生させて、その生成と消滅時の 正と負の衝撃波で バリ取り洗浄を行う。従来のエンジンブロック、ヘッドと異なり、薄肉なので 超音波が透過しやすく、より、超音波バリ取りに向いているように思われる。
実験を受付中です。
ロストワックスの鋳砂除去
超音波鋳砂除去の対象は、自動車のエンジンブロックなどのアルミの鋳造品が主体でしたが、超音波の強化開発成功に伴い、FCDの鋳造品の一部でも 使用されるようになりました。
ロストワックスの鋳砂除去の多くは、湿式のショットブラストが使われているのですが、複雑な形状になればなるほど、効率が悪くなり、取り残しも増えます。そこで お客様からの依頼で、ロストワックスの鋳砂除去にも 超音波が使えないか 実験を始めました。
除去については、非常に良い結果なので、様々なロストワックスメーカーに呼び掛けて、超音波鋳砂除去を ロストワックス業界にも 広げることが出来るか、実験を推進する予定です。ロストワックスメーカーの皆さん。サンプルの提供をお願いいたします。
射出成型用ガラス製品の バリ取り技術
射出成型で ガラスを精密成型する。その場合、金型バリが発生するが、それは、超音波で、大部分を除去することが出来る。バリの根元にわずかに残ったバリは、同時に共用する治具の超音波強振動で除去される。角のR加工も同時に行うことが出来る。
1個2分程度かかるが、時計のカバーガラスレベルの大きさであれば、同時に100個~500個程度処理できるので 量産性に問題はない。
射出成型ガラスのバリ取りにも 超音波バリ取り技術は 有効である。
4トン 大型金型の強力超音波洗浄を標準化へ
金型洗浄依頼が増える中、1トンから、数トンの大きさの金型の丸洗い精密洗浄の依頼が増えている。
大きさ 幅1~2m。長さ1.5m~3m。高さ200mm~400mm 重さ1ton~5ton
当社は、洗浄、バリ取りの 1~7mの対象物を 大型の投げ込み超音波振動板を移動することにより、対応している。振動板は、洗浄対象物の底面を移動する場合、側面を移動する場合、対抗振動板が、側面を同期しながら移動する場合、対象物の上面を移動する場合など、様々な方法を 目的に合わせて 設計している。大型金型の場合は、重さ対策で、振動版が、金型上部を移動する方式であり、現在標準化を 進めている。