ポリペンコMDS100加工後のバリ取り
半導体、電気、電子産業向けエンジニアリングプラスチックMDS100は、熱可塑性のスーパーエンプラで、優れた寸法安定性、バリの発生を抑えた切削加工性を持ち、精密な加工を容易にできる。もちろん絶縁性にも優れている。
しかし、バリが、ゼロになるわけではなく、マイクロスコープで微細孔加工後を観察すると、微細なバリが、やはり多数発生しているのがわかる。
しかし、POMなどと異なり、MDS100のバリは、超音波バリ取り装置で、きれいに 除去することが出来る。水の吸収率も少ないので、水の中の強力な超音波で、きれいにバリを除去、そして洗浄が可能である。その意味で、MDS100は、半導体、電気、電子産業向けエンジニアリングプラスチックとして、安心してお使いいただく事が出来る。
シャーシ端面のバリ取り、ネジ穴のバリ取り。
車載部品を含めて 多くの電子部品にシャーシが使われているが、より高級機種になると、今まで許容されていた微細バリも 許されなくなってくる。超音波バリ取り装置は、その複雑な形状のすべての端面のバリと、様々な部位に開いているネジ穴の微細バリを 除去洗浄する。 板厚が薄いので 超音波は90%以上が透過し、高効率なバリ取りと洗浄をすることが出来る。
シャーシの精密バリ取りは、形状が複雑になものは、今や 超音波以外考える事が出来ないのではないかと自負している。なお端面の錆びを防止するため、防錆剤入りの超音波バリ取り装置も 稼働している。
強力・超音波洗浄用・万能、高速脱気装置完成 実用化。
液体の中から、溶解している空気を高速で脱気する方法として、中空糸モジュールが 使われてきましたが、水、純水以外には、使うことが出来ませんでした。また中空糸の内径は 50~70μmと大変細く、詰まりやすい欠点がありました。その結果、寿命が短くなる傾向にあります。
そこで、当社は、水溶性洗浄剤、水溶性防錆剤、水溶性切削剤、炭化水素系溶剤、アルカリ、一部の酸、各種溶剤にも使用できて、詰まる事を考えないで済む、いわば万能の高速脱気装置の開発の夢を追いかけてきました。
2年間の試験の末に 性能に問題ないことが実証でき、特許も取得できました。
結果として、かって、見たこともない強力洗浄が可能になりました。社内に実験機を設置。洗浄でお困りのお客様の要望を受けて行くことにいたしました。洗浄で ご不満のお客様は、ぜひ、お問い合わせください。
本格的 超音波砥粒研磨・バリ取り実験開始
砥粒や 様々な異物、汚れが入っていても 高性能な脱気が出来る万能型・高性能真空脱気装置が完成。特許も取得できました。この高性能の新型脱気装置を使用することにより、砥粒が混在する液体でも メンテナンス フリーで、連続脱気が可能になりました。発泡性洗浄剤が入っていても、問題ありません。超音波砥粒研磨が 一定の成果を上げる事が出来なかったのは、砥粒が入った液体の連続脱気が 出来なかったからです。そのため強力な超音波によるキャビティー(微小真空核群)を安定発生させることが出来ず、砥粒を十分に活用できなかったのです。
今回、どのような種類の砥粒が 入った液体でも 十分高速で 脱気が出来る装置が完成しました。
そこで 早速、本格的な超音波砥粒研磨・バリ取り実験を開始いたします。ご期待ください。
極・強力・超音波バリ取り洗浄技術の開発に成功
5mmのアルミ板に 穴をあける事も可能な・極・強力・超音波バリ取り洗浄技術の開発に成功(特許出願済み)・6月1日より、本格的に運用実験を始めます。
当社比で、従来のバリ取り機の2倍以上です。
当社は、ほぼ毎日、お客様にご来社いただき、超音波バリ取り洗浄実験を 行っています。その中で、特にバリ厚が厚くて 良品基準に達成しないものも、増えていきます。そこで、当社は、現在の超音波バリ取り機のバリ取り能力を極限まで上げるための開発を行ってきました。
この開発実験は、筆者(shibano)としては、開始してから、30年になります。今回成功した・極・強力・超音波バリ取り技術は、単に 強力だと言うだけでなく、超音波で発生するキャビティーの衝撃力を 既存レベルからその2.5倍程度まで、ほぼ無段階に調整可能な技術でもあります。
さらに、全く新しい超音波洗浄の世界を切り開く可能性をも秘めています。
対象物をかごに入れて まとめて洗浄するのではなく、製品1個ずつを瞬間洗浄、瞬間バリ取りする超・小型精密超音波洗浄技術の登場です。これを実現するためには、非常に強力な超音波技術が必要でした。
この技術につきましては 順次、ご報告していくつもりです。
PPS(ポリフェニレンサルファイド)のバリ取り
PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂の精密成型品は、自動車部品などを中心にますます需要が増えています。耐熱性、耐薬品性。金属にも近い、硬さ。そして軽量、材料コストの低下。金属の精密加工品が、PPS成型品にどんどん変わっていくのは、当然だと思えます。
しかし、PPS精密成型の最大の課題は、その流動性からくる、バリの発生です。
基本的にバリをゼロにすることは、不可能です。
そのバリをとるため、様々なバリ取り手段がありますが、結局、従来の手段で、問題が解決されないため、今のバリ取り手段の大半は、特殊な竹へらなどで、人が 手で取る方法です。
これでは、コスト低減、品質の安定の妨げになります。中国などでも 人件費は急上昇していて、人手を当てにできなくなってきています。また、塵埃が出るため、作業環境も大変悪くなる。
超音波バリ取りは、PPSのような複雑形状の硬いプラスチックのバリ取りが、最も得意で、短時間に 多数の成型品のバリを洗浄しながら除去することが出来ます。
1個から7000個。実績です。
PPS超音波バリ取り洗浄装置は 当社の売り上げの30%を越します。つまり、当社の超音波バリ取り装置は PPS精密成型品のバリ取りに最適なのです。
より強力な小型超音波バリ取り装置も近日発売予定です。