超音波バレル研磨
超音波バレル研磨技術を 2017年初めに発表して以来、超音波バレル研磨機は、その優れた特徴を生かして、静かに世界に普及しつつある。
超音波バレル研磨は、一般のバレル研磨と異なりメディアを使わない。水と超音波だけである。
強力な超音波バリ取り洗浄槽に 断面が六角形の回転カゴを入れ、その中にバリ取り対象のワークを入れる。そして、バリ取り用超音波を照射しながら カゴを回転させる。水以外に なにも入れない。
一般のバレル研磨は、回転する容器の中で、石などのメディアと対象物をこすり合わせて、バリを取り、研磨をする。メディアの出し入れ、管理、交換。 メディアと対象物の分離、洗浄、排水処理などが必要になる。重労働になるが 若者の雇用は難しい。また、原理上、非常に複雑な精密部品、止まり孔などのある製品は、使用しがたい。
超音波バレル研磨は、そのような制限がない。強力な超音波洗浄を同時に行い、排水処理は、不要である。製品同士が、1秒間に4万回以上擦れあい、超音波で発生する球状星雲型キャビティ(微小真空核群)の正と負の衝撃波でバリ取り洗浄をされる。
1㎜程度の微小部品から100mm程度の形状まで、1000個~数万個、同時処理できる。全自動でバリ取り研磨洗浄から乾燥まで行うことができる。
現在、精密プレス部品(時計部品や、ベアリングのリテーナー、医療部品、自動車部品などなど)や、異色では、精密スプリングにも使われている。
超音波バレル研磨機は、一般のバレル研磨機にない特徴を持っており、人件費の削減、品質の向上を通して、お客様の競争力の強化に貢献していけると 信じている。
(2018.06.26)