ターボチャージャー用羽根車(ターボファン)の超音波鋳物砂除去技術
2011年ごろ、ガソリン自動車用のターボチャージャーの羽根車(ターボファン)の製造工場をお客様の依頼で 見学させていただいた。特に鋳砂除去工程で、強力な超音波で、鋳砂除去が可能かどうかという問いかけだった。当社は、エンジンブロックなどの超音波鋳砂除去装置は 多くの実績があるが、ターボファンの硬い鋳砂は、初めてである。鋳砂の中に埋もれて、ターボファンは見えず、その現場では、1昼夜、強アルカリ煮沸し、リンス後、ショットブラスト、高圧ジェットなどで、除去する。すさまじい騒音で、頭痛がするほどで、当社への期待が、よく理解できた。
ただ、その時は、当社のバリ取り用超音波では、ほとんど ターボファンの鋳砂は 除去できなかった。
それから、4年。さらに強力な超音波を完成し、改めて、ターボファンの鋳砂除去試験を行った。水の中に鋳砂で覆われて、見えなくなったサンプルを入れて、超音波を照射。4年前と異なり、鋳砂は、たちまち砕けて、超音波の大型キャビティ(球状真空核群)に、塊は、粉砕されていき、5~10分で ほとんど除去できた。同時に10個でも20個でも可能なので、処理量には 懸念は、無い。
お客様には、長い時間がかかったが、新しい比較的静かで安全なターボファン鋳砂除去技術ができたことを 報告した。
超音波振動板の修理について
当社は、バリ取り用で、1枚で、1200W~6000Wの超音波振動板を製作しています。そのため 1枚の振動版には、80個以上の大型超音波振動素子がついています。その中の振動素子が、使用上の不注意などで、破損しても 素子単体の交換方法がありませんでした。予備の素子はついているので配線を切り替えればよいのですが、万一を考えて、破損素子そのものの交換する方法を研究してきました。このほど、その交換技術を確立、これからは 海外などの現場でも容易に交換できる治具の製作などの開発を進めて、より、お客様の信頼にこたえていける超音波バリ取り装置にしていきます。
超音波バリ取り洗浄 ご紹介 3分動画
超音波バリ取り洗浄の紹介動画が できました。3分以内に 短くまとめました。
日本語版 https://youtu.be/5iMnzfUcEd8
英語版 https://youtu.be/7gcxUhsiJAc
ご覧ください。
*無断コピーは ご遠慮ください。
超音波バレル・バリ取り研磨洗浄・実験開始
SUSのミニュチュアベアリングのリテーナーで、超音波バレルにより、バレル研磨と同等以上のバリ除去能力、バレル研磨以上の表面研磨が出来る事が 確認されたことで、当社は、積極的に超音波バレル実験設備を導入し、超音波バレル・バリ取り研磨導入実験を 進めていくことになりました。
主な対象は 精密小物加工品で、リテーナー(保持器)はもちろん、微細なネジ部品、プラス部品も含みます。研磨が出来る原理は、まだ、明らかでありませんが、光沢が出るところを見ると、キャビティーの衝撃力で 表面が非常に滑らかになっていることがわかります。
バレル研磨の性能の改善、作業環境の改善、自動化の推進など、お考えのお客様は、ぜひ、ご一報ください。もちろん、バレル研磨後の洗浄も不要になります。
超音波研磨の可能性について
ミニュチュアベアリングのリテーナーの回転超音波バリ取り洗浄において、バレルより遥かに素晴らしいバリ取り研磨が出来る事がわかったので、報告します。詳細なデータは、お客様所有の物でもあるので 公開できないのですが、超音波で 複雑な形状の部品を 一度に多数、バリ取りはもちろんバレルに勝る研磨が出来る事が、明らかになりました。
現在 確認できている材質は SUSです。
バレル研磨の重労働をやめて、より優れた研磨と洗浄、乾燥をお考えのお客様は、ぜひ、超音波バリ取り研磨も ご検討ください・
隠れバリの除去 と 超音波バリ取り洗浄技術
精密ねじ、精密プレスなどで、加工直後は バリの確認が出来ないのに、組み付け工程や、組み付け後の検査で バリの所在が、明らかになり、対策に困惑することがあります。このような通常の検査で見つからない、一見正常加工物表面と変わらないバリを 隠れバリと呼んでいます。
精密ねじ穴の入り口部、ガソリン噴射ノズルのうちネジ部、各種精密プレス部品(特に 銅ニッケルメッキ)などでは、検査をすり抜けて 後工程で発覚することがあります。超音波バリ取り洗浄は、このような隠れバリを引きはがし除去することができる特徴あるバリ取り技術です。キャビティ(微小真空核群)の負の衝撃波で、隠れバリを引きはがし、起こして、1秒間に5万回の正と負の衝撃力でバリを根元から追って除去する。
目に見えるバリをとって 良しとする時代は 終わりました。目に見えないバリも見つけ出し 引き起こし、バリから発生するトラブルを防止できるのは、超音波バリ取り技術だけかもしれません。

