隠れバリの除去 と 超音波バリ取り洗浄技術
精密ねじ、精密プレスなどで、加工直後は バリの確認が出来ないのに、組み付け工程や、組み付け後の検査で バリの所在が、明らかになり、対策に困惑することがあります。このような通常の検査で見つからない、一見正常加工物表面と変わらないバリを 隠れバリと呼んでいます。
精密ねじ穴の入り口部、ガソリン噴射ノズルのうちネジ部、各種精密プレス部品(特に 銅ニッケルメッキ)などでは、検査をすり抜けて 後工程で発覚することがあります。超音波バリ取り洗浄は、このような隠れバリを引きはがし除去することができる特徴あるバリ取り技術です。キャビティ(微小真空核群)の負の衝撃波で、隠れバリを引きはがし、起こして、1秒間に5万回の正と負の衝撃力でバリを根元から追って除去する。
目に見えるバリをとって 良しとする時代は 終わりました。目に見えないバリも見つけ出し 引き起こし、バリから発生するトラブルを防止できるのは、超音波バリ取り技術だけかもしれません。
(2015.07.16)