バリ取り振動子 20KHz~275KHz 4800W 3月から バリ取り実験に 投入
従来の超音波バリ取り専用振動子25KHz基本周波~275KHzまでの同時多重波振動子を使った超音波バリ取り装置は 順調に 納入させていただいております。さらに 強力なバリ取り能力を求めて、人間が連続使用可能な 低周波の限界20KHzの超音波バリ取り洗浄に 昨年後半から挑戦してきました。最初は その性能を確認するため1200Wの比較的小さな振動子を使って、使い勝手、従来との性能比較を続けてきました。従来の25KHz基本周波の同時多重波発振に比較して 衝撃波は強いが、むらが 大きいという特徴があるのですが、好結果を出すことも 増えてきました。PPS製品の成型バリ除去では、25KHz型の 倍以上の速度で 良品を作ることができました。そこで、3月初めから この20KHz基本周波型の4800Wの超音波を実験室に投入し、お客様の多様なバリ取り実験依頼に 備えます。
2014年1月 あらためて 真・超音波洗浄技術の勧め。
当社は 設立以来 超音波バリ取り洗浄装置の開発、販売を中心に事業を行ってきました。日本の精密大量生産にかかわる製造業の海外移転とともに 超音波洗浄機の市場が海外に移動、国内市場が 大変小さくなり、国内中心の超音波洗浄装置メーカー同士の厳しい競合が、新しい技術の開発、創造の方に向かわず、低価格化の方向にのみながれているように見えていたからです。市場も その方向に あるように思えました。
一方、アジアは、巨大超音波洗浄機メーカーが 次々出現、中国では、2000人を超す洗浄装置メーカーも少なくなく、零細を含めると、2000社を超すメーカーが競争しています。この傾向は、タイ、インドへと広がっており、日本メーカーは お客様に それらの国の超音波洗浄装置との違いを 明確にできない限り、競争力を失うことは、必死です。機械製造技術の優位さは、日本の機械要素部品の品質の圧倒的な高さに支えられてきましたが、これは、超音波洗浄装置メーカーの努力の結果では、ありません。残念ながら、超音波洗浄技術において アジア各国と日本の差が あるとは もう言い難いと 私は考えています。
このままでは、精密洗浄を必要としている日本のお客様に 日本の独自のより優れた、洗浄技術をお届けできない事態になります。そのため 昨年1月(2013年1月)、超音波洗浄にかかわったことのある日本メーカー90社以上に、私は、約20年前に開発、実用化した、まったく新しい超音波技術[真・超音波洗浄技術]を 供給する用意があると 通知いたしました。技術提携の当社からの申し込みです。これのみが、日本超音波洗浄装置の市場の活性化と アジアにおける競争力強化につながると信じたからです。
反応は ほとんどありませんでした。1年、待ちましたが。
当社は 超音波バリ取りの開発、販売を今まで以上に 力を入れてゆきますが、洗浄の分野にも 2014年は、積極的にかかわっていくことにいたします。お客様に 真・超音波洗浄技術の素晴らしさを ご理解いただけるように 努力いたします。
お客様は、既存の洗浄機で課題をお持ちの場合は、洗浄剤の種類を問わず、ご相談ください。改造含め、お答えします。真・超音波洗浄技術は、万能では、ありませんが、お客様のご協力があれば 最高の性能を保証できます。
アーク溶接ノズルに付着するスパッタ・自動除去についてのご提案
炭酸ガスアーク溶接は,比較的スパッタ発生量が多い溶接法で、スパッタは,ノズルに付着してシールドガスの流れを阻害したり,溶接構造物に付着して手直し工数を増やしたり,溶接欠陥の原因になったりする。スパッタ発生を抑えるアプローチは、数多く提案されているが、完全になくすことは、現実には、難しい。
自動車業界等で多く、採用されているパルスマグ溶接は,ピーク電流とベース電流が交互に流れる電流波形を持ち,スパッタ発生量の少ない溶接法として知られている。しかし、スパッタ発生量が低減できても、ゼロには、ならない。
ノズル周辺には 多くのスパッタ(粒状、ひも状の溶融スラグなど)が付着する。
この付着したスバッタを 自動溶接機のわきに置いたスパッタ専用の超音波バリ取り機で、短時間に、きれいに除去、洗浄して 交換時間をなくして 連続再使用できないだろうか。実は、このようなアイディアは、お客様から頂いたばかりで、スパッタ専用の超小型?バリ取り洗浄機が、完成しているわけではない。ただ、このような課題に 興味をお持ちのお客様がおられれば、ぜひとも 実験を進めてみたいと思うので打合せをさせていただきたい。
CE規格 全自動8槽式 超音波バリ取り洗浄乾燥装置 VEGAーDBシリーズ 出荷へ
EU向けCE規格対応の 全自動超音波バリ取り洗浄乾燥装置 VEGA-DB-LL-18 を フランスのお客様に向けて出荷いたします。現在、ドイツに 超音波バリ取り洗浄装置の拠点を作る準備中ですが、EU向けのバリ取り洗浄装置の納入は初めてです。記念すべき1号機になります。工程は、入口コンベアー⇒前洗浄(加工油除去)⇒超音波洗浄(キャビティーション強化システム付き)⇒超音波リンス⇒超音波リンス⇒超音波バリ取り⇒超音波防錆⇒吸引乾燥⇒吸引乾燥⇒出口コンベアーの全自動8槽式です。SUS,BC、SCなど 混在する洗浄、バリ取りの為 ジャンプ機能も含まれていて、不必要な槽は、飛ばして移動します。タクトタイムは、2分。
EUの市場投入の1号機ですが、地元企業とも提携して 市場を開拓していく予定です。同時に EU内超音波メーカーの良いところを吸収して 今後の商品化に役立てていきます。
MTフェルールのバリ取り洗浄
多心の光ファイバを一括接続できる光コネクター;MTフェルールの最大の製造課題の一つは、バリ取りです。細い穴の開いた周囲のバリを完全に除去する必要があります。当社の超音波バリ取り洗浄機は、以前から、このMTフェルールのバリ取りに活躍しています。特殊なカセットに 100~200個収納して、同時に 数個のカセットを 超音波バリ取り槽に かけることができます。したがって 一度に 500~1000個を バリ取り洗浄が 可能です。単身のセラミックス・フェルールの洗浄も得意ですが、MTフルールのバリ取りにも 当社の超音波バリ取り装置 PERION-DBシリーズ、MARS-DBシリーズが、活躍しています。
炭化水素系・超音波バリ取り洗浄装置 本格的実験受付開始へ
本年1月末より、炭化水素系の超音波バリ取り装置のバリ取り実験を開始いたします。炭化水素系専用バリ取り装置を準備いたします。大変さびやすく、水でのバリ取りが 困難であるとか、油などの汚れが 多く、洗浄とバリ取りを同時に行いたいというサンプルについて、実験受付を開始いたします。商品の型番は、PERION-DB-[1200,2400,3600,4800]-Sのシリーズで、当面は、4機種です。この機種は、出し入れは、手動です。全自動をご希望の場合は、VEGAシリーズから、選択していただきます。炭化水素系は、水よりもバリ取り能力が 少し落ちる傾向にあり、水のバリ取り装置と炭化水素系のバリ取り装置と 比較実験をできるように 準備いたします。ご期待ください。