ディスク状フィルター、プリーツ型フィルター洗浄・再生技術
約15年前、液晶用フィルム製造用のステンレス ディスクフィルターや、プリーツ型フィルターの超音波洗浄技術の特許を取得(柴野)、富士写真フィルムさん等へ直接、あるいは、技術提携先から、納入して来ました。
デスク状フィルターは、ワークをセットすると、①上下で自動的に 中心部をシールチャックして、同時に ②真空にして フィルターの空気を除去し、③除去完了後に、脱気液を導入、④浸漬後、デスクフィルターを回転し、超音波洗浄を開始します。⑤この時、まず 内部から 水を一定時間吹き出します。逆洗・超音波です。⑥さらに設定時間後には、液を吸い込み開始し、正洗・超音波です。
つまり 空気を完全に除去した後 回転・上下遥動しつつ、正洗、逆洗も同時に行うのです。
お客様のステンレス線が 3μ以下になると 25KHz~275KHzの広域同時多重発振器でも ステンレス線の溶着部の破断が出てきます。そこで 当社は、同じ振動素子から 倍周波の50KHz~275KHzを効率よく発振させる事に成功!。納入機は、3μのステンレス線を使ったフィルターが来ると自動的に基本周波数を切り替えるようにしました。
もちろん、基本周波数を切り替えれば、液深も変えなければ、洗浄効果が 下がるだけでなく、振動素子の破損につながります。これらの 自動ディスクフィルターの単能機を 複数台並べ ロボットで ラックから自動搬送し、全自動精密デスクフィルター超音波精密洗浄システムも 完成納入して 今も活躍しています。
このような技術を持つのは 当社だけではないでしょうか。プリーツ型の5本同時自動チャック真空前処理・正洗・逆洗・精密超音波洗浄装置も 納入されています。
フィルター洗浄は、超音波洗浄の基本の積み重ねの結晶です。中途半端な秘術力では、見かけだけで 中身に意味のない機械になります。正しい超音波洗浄理論が 必要です。文責(柴野)
LED (発光ダイオード)バリ取り洗浄
LEDの製造に置いて 発生するガラエポ基板の銅箔の除去は、大変重要になっています。
もちろん LEDバックライト事業においてもその製造工程で、微細なX150倍でようやく確認できる箔の除去やひげ状バリの除去は 大変重要になります。とても人手では、出来ません。
当社は、繊細かつ強力な超音波バリ取り技術によって、LED:ガラエポ基板のはみ出した銅箔を大量に同時に除去、精密洗浄する事が出来ます。
多数、納入実績のある装置は、当社の標準機 PERION-DB-2400の微細型です。これからのLED製造に無くてはならない精密超音波バリ取り技術を 関係者に 改めて お知らせ致します。具体的納入実績のあるLEDメーカー名等、詳細は 別途お問い合わせください。(文責 柴野)
コネクターのバリ取り洗浄
現在 大変 注目を集めている分野について お知らせします。
PPS等の精密射出成型で作られるコネクターは、あらゆる分野で 大量に生産されており、その種類も 極めて多く、ますます微細化しています。その精密コネクター生産の品質管理上 最大とも言ってよい課題は、目にも見えないレベルの しかし頑固な成型バリです。超音波バリ取り洗浄は、その悩みを解決します。一回に100~10000個、成型後のコネクターを 指定のカゴに入れて、強力な超音波バリ取り洗浄装置にかけます。その時間は、約5分から。微細なバリを きれいに除去して 同時に 精密洗浄も行い終了します。
装置は 誰でも使え、消耗品は、基本的に 水。バリをろ過する20ミクロン程度の市販のフィルターも バリの量によって交換します。精密コネクターの不良削減に 大きく役立ちます。これからの精密各種コネクター生産には、超音波バリ取り洗浄装置は、欠かす事は 出来ません。
超音波電界バリ取り技術 実用化へ
超音波バリ取りのお客様で、角を少し丸めたいお客様、あるいは、強力な超音波バリ取りでも なかなか除去仕切れない金属加工バリについて 除去可能な方法を開発 実験対応を始めたので ご報告申し上げます。
筆者は、20年前に アルミ箔エロージョンテストに置いて、超音波振動板と アルミ箔の間に 一定の直流電圧をかけると キャビティーションが、定在波に集中したり 分散する事を発見しました。まだ 液体の中に 溶解している空気などの気体が キャビティーの形状や、移動方向に大きな影響を与えていることに 気が付かない時代です。つまり 目に見える泡が ちょうおんぱで発生するキャビティーと 錯覚している時代です。
SUS板金精密部品の大きな抜きバリを 超音波で除去する実験中に 20年前の出来事を思い出して 電界をかけて 超音波バリ取りを行った所 短時間に 根元の厚いバリの除去が出来たので、超音波のみ、電界のみ、超音波電界の3種の比較定性実験を 行い 効果を確認いたしました。それ以降実験を重ね、超音波電界の効果[根元の厚いバリの除去、角のr処理]を確認しております。
超音波電界バリ取りは、超音波バリ取りの 新たな可能性を切り開くものです。ご期待ください。(ブルー・スターR&D技術 shibano)
*特許出願中です。
光洗浄による表面改質
後工程の塗装等の接着性をあげるには、超音波洗浄などで、油等の有機物、手の指紋や、塵埃などの無機物を除去する事が 一般的であるが、さらに 安定した接着性能をを求めたり、より強固な接着強度を求める場合は、UV/O3洗浄を行う。当社では、仕上げ工程の一つの種類として 利用している。
UV線を照射しつつ、そのUV線で発生したO3の双方の相乗効果で有機物を水と炭酸ガスに分解、表面の活性化をはかる。こうする事により 安定した最高の接着性を確保できる。
これをUV/O3洗浄と言う。ノウハウが 多く 詳細は公開できないが、接着でお困りのお客様は ぜひ、お問い合わせください。
吸水性プラスチック(多孔質)の溶剤バリ取り洗浄
多芯コネクターの多数の孔のバリ取りで、マイクロスコープでバリの撮影を試みている時、PPSの成型表面から水滴が吸い込まれて消えていくのを発見。これを見て、通常のバリ取り洗浄は出来ないので、この現象に対応したバリ取り実験を指示し、無事微小孔の表面部のバリと穴加工時の微粉の除去に成功しました。
この時は、水を使った超音波バリ取り洗浄です。
しかし吸水性が高いので、バリが取れても乾燥に時間がかかります。場合によっては不良になります。
そこで当社では、溶剤のバリ取り洗浄機を5月の連休明けに登場させる事にしました。本日予備実験を行い、水以上のバリ取り洗浄性能の可能性を確認、溶剤のバリ取り洗浄機として登場させます。溶剤はオゾン破壊係数の無い作業環境にも影響を与えない、非塩素系の溶剤です。
バリ取り・洗浄・乾燥・がワンサイクルで終わる事が出来ます。ご期待ください。