新・超音波振動板 管理方法
超音波バリ取り装置が、日本、アジア各国の他に EU,アメリカにも 納入されるようになってきました。超音波の振動板の大きさは 年々大きく高出力になり、現在では 6000Wも珍しくありません。
バリ取りの場合は、洗浄用以上に 超音波振動板の管理は、重要です。従来は、音圧計を超音波槽に浸けて 音圧の管理をする方法でしたが、超音波密度が あがり、反射が大きくなってくると、音圧管理だけでは、正確な振動板の管理が難しくなってきました。そのため、当社は、振動板の正確な振幅管理方法を研究してきましたが、この度 正確な振動板の審査のできる新しい管理方法を開発いたしました。特許申請中です。
10月の東京ビックサイト、及び幕張の展示会で 新・超音波振動板診断計測方法を公開予定です。
超音波バリ取り洗浄と 表面改質
ステンレス鋼は、表面に緻密で化学的に安定なクロム酸化物を主体にした酸化物膜が形成されている。
超音波バリ取り用の強力な超音波を一定時間照射すると、表面の不要な酸化膜が除去され、結晶構造が、あらわれてくる。
一般の超音波洗浄レベルでは、見られない新しい現象である。
超音波が、表面改質に利用できるという話は 今まで、よく耳にしてきたし、先生方が、発表しているのを時々散見もしてきた。ただ、超音波を利用する、表面改質については、大きな利用価値はないと判断して 無視してきた。
しかし、超音波の衝撃力が 一定レベルを超えると、表面の改質分野に、新しい実用的技術として 利用できる時が来ると考えざるを得ない。その事実を当社の開発分野の中に 含めておくことにしたいと思う。
ノコギリの バリ取り
ノコギリのような刃物のバリ取りに 超音波バリ取り洗浄機は 最適です。ブラシなどで 刃先のバリを取ろうとすると、刃先のもっとも大切な部分に傷をつけてしまいます。つけないようにすると、十分バリがとれません。超音波バリ取りは、刃先に傷をつけず、バリを取ります。もちろん、バリの厚さにもよるわけですが、エンドミルの先端のバリとか、精密ドリルのバリとか。ぜひ、超音波バリ取りで 人件費を削減し、品質を向上させてください。
プリント配線板の金型加工後の樹脂バリの除去
プリント基板に 様々な精密加工をする。最近は、100μm程度の穴を多数、金型で開けることも珍しくない。マイクロスコープで観察すると、樹脂バリで 穴がふさがっているように見える。金型で切断された端面には 様々な形状のバリが出る。端面に微粉がこびりついている場合も 少なくない。
超音波バリ取りは 大小さまざまな基板のバリを除去し、洗浄することができる。対象物の置き方は 目的により様々。多数の丸い基板を棒に通して 一本300個 一度に1000個以上、端面のバリ取りと洗浄をする場合もある。
コンタミもバリも 許されない時代。ぜひ、超音波バリ取りを お勧めしたい。
ベアリング リテーナーの バリ取り と、表面改質
ミニチュアベアリング等の 精密ベアリングのリテーナー(保持器)のバリ取りは、大部分が、バレル研磨で行われている。しかし、リテーナーの端面のバリは、硬く厚い。バレル研磨でも 十分ではない。その解決策として、超音波バリ取り技術が、使用される。従来のバレル研磨のバリ取り能力を 超音波バリ取りは、越えることができる。また、水しか使わず、洗浄も同時に行うので、バレルのような後洗浄も排水処理も不要である。
最近 バレルと異なり、リテーナーの複雑な形状の金属表面の硬度、平面度などが、同時に改良されていることがわかってきた。超音波バリ取り洗浄には、バリ取り以外にも 表面改質という新しい能力があることがわかってきている。
マット・絨毯の洗浄について
以前、繊維状物質(各種フィルター、衣料品)の高速・高品質・超音波洗浄技術を確立した時、同時に マット絨毯の超音波洗浄技術も 確立していた。マット洗浄実験は、大手メーカーD社の担当本部長の立会いのもとに行われた。3枚のマットを折りたたみ、針金で縛って、その外から、超音波を照射して 内部の洗浄状態を検査する方法で行われ、合格のお墨付きを得た。しかし、設備投資完了直後という理由で 採用にはならなかった。並行して、イランから、絨毯を取り寄せ、これは 独自に 絨毯超音波洗浄実験を行った。イランの絨毯は、豪華で、大きい。非常に高価でもあり、先祖代々引き継がれていく。これも 真空前処理・超音波洗浄である。たたいたりこすったり、することは、無い。つまり絨毯を痛めることはない。イランと西側の関係改善の中、絨毯の超音波洗浄技術も 機を見て紹介していこうと考える。

