超音波キャビティーション加工と言う 新しい加工技術について
20KHzの超音波で 直径10mmの巨大なキャビティーを 210万分の1秒の高速カメラで、撮影し、その挙動を 眺めていて 思う事があります。
このキャビティで、超!(と言って良いと思います)強力超音波洗浄を実現し、超音波バリ取りの範囲を向上させ、まだ未計測ですが、現在キャビティー形状は、
10㎜Φを越していると思います。
そして キャビティーの消滅速度(負の衝撃波)を コントロールできるようになりました。
これらの結果、3年前は、夢物語だった、リグノセルロースからバイオ燃料を作る技術、ナノセルロースファイバーの生成技術、低分子ヒアルロン酸の生成技術、そしてナノ粒子(例;ナノゼオライト)の生成技術を 手に入れることが出来ました。
それらの結果と この目の前のキャビティーの12万分の1秒の動画、ナノゼオライトの形状を見ていて、思う事があります。
これから、超音波キャビティーションを 扱うものは、キャビティーの最大径の外部と内部における挙動の違いを しっかり把握して、開発実験に臨むべきだと思うのです。ナノ粒子の生成工程は、キャビティーの(内部)の物理化学現象で、洗浄、バリ取りは、キャビティーの(外部)の物理化学現象です。もちろん、引きはがされた、洗浄対象物、バリが、キャビティー内部に 取り込まれる場合もあります。むしろその方が多いかもしれない。それでも 分けて考察すべきと思っています。
日々、お客様から送られてくるサンプルの超音波処理に 追われて どうしても基礎実験がおろそかになりますが、基礎実験Grを 持てる会社規模に 早くなれるように 頑張ります。 by shibano
(2025.09.04)