超音波振動板の性能監視方法の確立 特許出願済
超音波が、洗浄以外での加工の様々な分野で 利用されるようになると その性能の管理、および監視方法が強く求められるようになる、当社でも 超音波バリ取りの他に 超音波砥粒研磨装置も納入するようになってきた。
出力も 2400W,3600W,4800W,6000W ~7200Wと大出力化して、14400Wの実績も多くなっている。自動車部品工場などの生産ラインの中に 装置が入りだすと、超音波振動板の管理方法はもちろん、性能の監視技術の確立も 強く求められるようになってきた。不良が出てからでは、遅いからである。
当社は 従来は 超音波発振器の出力異常警報システムと、液中の超音波音圧を測定する音圧計の組み合わせで監視をする方法で、使ってきていただいた。しかし、音圧計は、液体の中の超音波の強弱はわかるが、振動板の直接計測ではないため、音波密度が一定以上高くなると、振動板の圧電効果の劣化などが 正確に反映されにくい。
当社は 振動板の振動素子を 600Wずつに 分割管理してきたが、そこに 検知素子を取付け、振幅を直接計測することにした。また、既設の超音波振動板に対しても 要望があれば 部品を取り付けて 容易に 計測できる技術を確立、特許も出願した。
これにより、自動的な超音波の性能監視が 振動板の振幅、液体中の音波の音圧、発振器の出力の3方向から出来るようになったのである。
量産の自動工程で 安心してお使いいただけるようになったことを報告したい。
(2014.07.25)