PPS精密成型品 大型超音波バリ取り機 PERION-DB-6000 納入開始
ますます増加するPPS精密成型品の大量生産対応の超音波バリ取り装置として、カゴの形状が、巾800mm奥行き400mmの 大型超音波バリ取り洗浄機を 納入開始いたしました。型式は、PERION-DB-6000です。超音波の出力は、6000W.PPSのバリ取り機としては、最大になりました。発振器は、1200Wを5台、同期連結。万万が一、1台に異常が起きても、内1台の交換で、済ますことが出来る新設計です。海外の運用においても 予備を1台置いてあれば、安心してお使いいただけます。除去されたバリの吸引機能も強化、浮遊バリだけでなく、比較的重いバリを、振動板表面からも吸い込んで フィルターろ過できる機能も追加しました。
これで、超音波バリ取り機は、1200W,2400W,3600W,4800W,6000Wが、標準化、現在 さらに 大型のUL対応の7200Wも受注。このシリーズ・PERIONのラインナップが、完成します。安心して お使い下さい。
研削加工バリの徐去
研削加工後のバリは、エッジに沿って薄く長く発生する。超音波バリ取りを行うと、比較的容易に取れるバリの種類のひとつである。ただし、研削バリは、エッジの皮を 剥ぐように、取れていく。バリがないように見える場合も、超音波を照射すると バリ部が、めくれて、見えるようになり、エッジ部が 剥けるように 細いひも状にはがれていく場合が 多い。糸状の場合もある。いずれにしても 研削加工後は、量産性、安定性から、超音波バリ取りは 大変優れた手段であると 考えられる。
再び 超音波有機合成について
超音波を使用して、化学反応を促進する。あるいは、新しい反応物質を生成するということについて、様々な場面で 聞くことが 多くなった。その度に、少し残念な気持ちになることも事実。超音波常温核融合と言う誤報が、世界を驚かせた時も 同じだが、あまりに超音波について 誤解が 多すぎる。超音波で発生するキャビティ(微小真空核群)について、ほとんど理解がなされていない。超音波有機合成を云々するなら、ぜひ、超音波の正確な使い方を学んで欲しい。それでなければ、実験は再現性を失い、超音波の信用も 失墜する。
超音波は、使い方さえ誤らなければ、反応の促進はもちろん、新しい化合物の生成~C60に匹敵する物質の創造の可能性を充分持っていると私は 信じている。当社の取り組みは、今期後半からになるが、早く、世界の開発の戦列に参加したいと考えている。
中空糸膜端面のバリ取り洗浄
半導体分野、液晶製造分野、医薬品分野のあらゆるところで、逆浸透膜(RO膜、NF膜)が使われています。さらに限外ろ過膜(UF膜)も使われています。その多くは、中空糸膜です。大変細い樹脂のチューブを数千本束ねた構造をしています。超純水の製造や、超微細異物の除去などに使われているのですが、どの場合も中空糸をまとめて切断して、使用する必要があります。この時に切断面には 無数の樹脂バリが発生します。このバリや、中空糸の中に入った微粉を除去する必要がありますが、容易に除去できず、生産性と品質確保の大きな障害になっているのが 現状です。
ブルースターR&Dの超音波バリ取り装置は、この中空糸膜の端面のバリを きれいに除去することが可能です。もちろん 中空糸内部の端面近くの微粉も 一緒に除去します。実験をすること位ができますので ぜひ、ご連絡ください。
超音波バリ取りで、精密成型品のゲート部のバリが取れるか!?
微小精密成型品[例10mm~以下の成型品)のバリ取りは、一度の1000個以上処理できることも多いので、比較的超音波バリ取り時間に 余裕があり、得意なバリ取り対象です。ただ、ゲート部は、通常0.5mm以上有り、性格上、しっかり、製品とつながっています。お客様は、製品に傷が付かない程度に、製品表面ぎりぎりのところでカットしてくれるので、そのときの切断面に出るバリ徐去は、おまり大きな問題でありませんでした。
ただ 最近、残ったゲート部も除去して欲しいと言う要求があり、製品部と強度が、同じで 無理と思いつつ、超音波バリ取り実験を 成型バリ徐去ではなく、ゲート部の除去と言う視点で、実験しておりました。
結果は 種類が 少ないので 全てとは当然行かないのですが、除去できることが、わかりました。取れ方は、ゲート部が、少しえぐれて へこんだように見えます。この部分は、成型バリよりはるかに厚いので、製品の他の部分のダメージも考える必要がありそうですが、今回、それは 見られませんでした。ゲート部の材料強度は他の部分と異なるのでしょうか。
いずれにしても、微小な精密成型品の製造時の大きな課題であるゲート部残留[バリ]も徐協出来る可能性が出てきたことを ご報告いたします。
トヨタ・ホンダ F1復帰歓迎
日本を代表する自動車メーカーが F1に復帰する。歓迎である。当社の[前身]のスター・クラスターは、トヨタF1のエンジンブロックなどの請負超音波洗浄で 実績を積み、真空前処理型超音波鋳砂徐去装置を 国内外に納入することが出来た。
当社は、真空前処理型において 真空処理速度を 100リットル10秒まで短縮、エンジンブロックを 両側面から計4W/cm2の出力密度で 超音波を同期回路を形成して照射。周波数は 25~275KHzの同時多重波。キャビティは 当然、球状星雲型キャビティー。F1用エンジンブロックなどから、鋳砂を 一粒も残さず除去する。F1のエンジンブロックなどの超精密洗浄は、当社の得意とする技術である。