炭化水素系・超音波バリ取り洗浄装置 本格的実験受付開始へ
本年1月末より、炭化水素系の超音波バリ取り装置のバリ取り実験を開始いたします。炭化水素系専用バリ取り装置を準備いたします。大変さびやすく、水でのバリ取りが 困難であるとか、油などの汚れが 多く、洗浄とバリ取りを同時に行いたいというサンプルについて、実験受付を開始いたします。商品の型番は、PERION-DB-[1200,2400,3600,4800]-Sのシリーズで、当面は、4機種です。この機種は、出し入れは、手動です。全自動をご希望の場合は、VEGAシリーズから、選択していただきます。炭化水素系は、水よりもバリ取り能力が 少し落ちる傾向にあり、水のバリ取り装置と炭化水素系のバリ取り装置と 比較実験をできるように 準備いたします。ご期待ください。
低抵抗 金属板チップ抵抗の バリ取り
スマートフォンなどに 多数使われることの多い1.6mmX0.8mmの低抵抗金属板チップ抵抗1608の製造過程において、バリ取りは、品質管理上の大きな課題になっています。ブルー・スターR&Dは、当社のもっとも小型の、標準的な超音波バリ取り洗浄装置PERION-DB-1200で、このチップ抵抗のバリ取り実験を行いました。その結果 このもっとも小型のバリ取り洗浄機でも、20分で5000個、バリ取り洗浄ができることが確認されました。これから、この分野でも、当社のバリ取り機が、多方面で 使用されていくと思われます。
バルブボディーのバリ取り洗浄
オートマチックトランスミッションのバルブボディのバリ取りは、今日まで その多くが、高圧スプレーと ブラシの組み合わせで 行われてきました。しかし、更なる品質の向上と、自動ライン化を必要とされる今日のバルブボディ製造においては、この高圧スプレーとブラシの組み合わせの欠点を解消して、バリ取りと 精密洗浄を 同時に行える球状星雲型キャビティーを効果的に利用した、超音波バリ取り洗浄が 採用されるケースが 国内外で 増加しています。バルブボディーの形状は 超音波バリ取りに最適な形状をしています。複雑な迷路のような溝は、無数の球状星雲型キャビティーが、垂直に 当たるため 面全体が 同時にバリ取り洗浄の対象になります。また、このアルミの厚さは、球状星雲型キャビティーにとっては、容易に突き抜ける対象であるため、超音波の直接照射面の裏側にも 充分その効果を発揮できます。
超音波バリ取り洗浄は、単なる超音波洗浄ではなく 強力な超音波洗浄で、仕上げ洗浄の役割をも果たしています。高圧洗浄の場合は、バルブボディーの複雑な面の全ての面に 微粉、バリを取るための 大きな負圧を作ることは出来ません。主に 押す衝撃波で、一部乱流で 負圧が生じるだけです。洗浄にも バリ取りにも 限界があるのです。超音波のキャビティーは、バルブボディーの表裏の前面に 正と負の衝撃波が 生じます。バリ除去はもちろん 強力な洗浄が可能なのです。バリや微粉は、効率的な循環ろ過機能により 捕捉、フィルターで、除去されます。
超音波バリ取りの最大の特徴は バリ取り能力の高さですが、もうひとつ忘れてはならないのは、使いやすさです。朝、納入して 午後には、パートの女性が バリ取り洗浄を行っているなどというケースは 少なくありません。だれもが 安心して 直ぐに使える危険性のない汎用のバリ取り手段です。容易にライン化 自動化も可能です。コストと品質の大きな大きな改善になります。安全になります。担当技術者の皆様。この世界でも起きている技術の革新に背を向ける必要はないでしょう。
バルブボディーのバリ取りの世界も大きく変わろうとしていることを、ここで 御報告しておきます。詳細は お尋ねください。 by shibano
超音波エッチングの勧め
超音波の球状星雲型キャビティーが、化学反応の促進に役立つことは 明らかな事実です。しかし、なかなか その技術が 普及しません。低濃度、均質、高速化、低温度化の可能性のある超音波エッチングの技術は、どうすれば普及するのでしょうか。
当社は この状況に鑑み、多くの客様に 御理解していただきやすい、わかりやすい対象で、実験機を設備し、公開したいと考えています。お待ち下さい。
臭素系溶剤と 超音波洗浄 20年
臭素系溶剤を使った洗浄機の引き合いは、この20年で大変少なくなりました。その意味で、臭素系溶剤超音波洗浄機を作る際は、臭素系の超音波洗浄機の性能を最大限に引き出したいものです。残念ながら、超音波を溶剤中で照射した時、多くの泡が 発生するのですが、この目に見える泡は、単なる空気の泡で、超音波で発生する期待されている真空の泡(キャビティ~微小真空核群)とは、全く異なるものだということが、まだまだ、理解されていません。この目に見える泡は、単に超音波の反射と吸収にしか役立たない、中が空気の泡~つまり超音波を使ったガスエアレーション現象に過ぎないと言うことが、いまだ 意外と知られていません。この空気の泡を大気圧下で、継続して消すことが出来た時初めて、求めるキャビティーションが発生して、本当の超音波洗浄が 可能になります。
水と異なり、溶剤は、空気を大変多く溶解しているため、そのまま超音波を照射しても 無数の泡が発生するだけで、期待するキャビティは、発生せず、超音波洗浄とは、言いがたい単なるバブリング洗浄になります。これでは、脱脂と切粉徐去以上の洗浄は、望めません。精密洗浄は、できないのです。
しかし、充分に脱気して、泡の発生をなくし、その水より重い比重(密度)、水より低い表面張力を活用できれば、微小バリも取れる強力な精密洗浄装置になります。これは、CFC-113(フロン113)の末期に 発見され国際会議で公表された事実で、技術が実用化されて 今年は、およそ20年になります。
臭素系溶剤に限らず、溶剤の超音波洗浄技術が、20年前から、変革されず、相変わらず、泡を発生させる超音波[洗浄機}のままであることは 大変、残念に思っています。
炭化水素系溶剤と 大地震
炭化水素系溶剤は、大変優れた洗浄溶剤で、私もお世話になっている。錆びやすい金属の、脱脂、切粉徐去洗浄には、多くのお客様で、活躍している。ただ、3.11東北の大地震、大津波の時の炎の海を見てから、地震の多い日本での使用について、慎重に考えるようになっていた。そこに 駿河湾から、九州東岸へいたる巨大地震の発生警告である。
予想される超巨大地震に 炭化水素系溶剤を使っている洗浄機は、耐えることができるのだろうか。振動による槽上部からの液漏れ、配管類の脱落は、予想される震度であれば、防げない。その時、引火、延焼を防止するシステムは、一般の炭化水素系洗浄機の構造、設置環境で、機能しえるのだろうか。燃え出したら、津波で消える期待は、出来ない。未曾有の災害時において、炭化水素系を守る消火器系、電気計装は あふれ出した炭化水素形溶剤の引火、延焼を 防止可能なのだろうか。炭化水素系溶剤の設置環境は、クリールームなどの消火対策が整っている場所ではなく、機械加工現場が多い。また、液量は、200リットルを超える大きな容積が大半である。
メーカーも お客さまも 炭化水素系溶剤を使用する洗浄機の これから来ると予想されている大地震対策について 真摯に取り組む必要が あるのではないだろうか。素晴らしい性能を持つ溶剤を安心して使うために 業界あげて、安全指針をつくられる事を希望する。