超音波・砥粒研磨・砥粒バリ取り装置の実用化が進む。
7月初めに 超音波砥粒研磨、バリ取り装置を 初めて アメリカに出荷いたしました。この4年間の、超音波+砥粒の組み合わせ実験は 試行錯誤を繰り返してきましたが、目的に合わせた使用技術を開発、実用化技術を はぐくんできました。砥粒の種類は多く、まだまだ、これからと言う状況ではありますが、超音波+砥粒の組み合わせによる、超音波研磨、バリ取り技術は ゆっくり、しかし、確実に 実績を積み重ねています。
新・小型・高速脱気装置付き超音波槽 10月公開!
小型・高速・脱気装置の開発に成功致しました。特許申請中。10月の 東京ビックサイト、及び幕張の展示会で、公開いたします。卓上型の従来の誤解だらけの超音波洗浄機の常識を覆す、真超音波洗浄器を 展示実演します。脱気装置は 小型化が 大変難しく、今迄 卓上型には、付属できませんでした。当社は 小型脱気装置の開発を続けてきましたが、この度、新技術の開発に成功、商品化を進めています。10月の展示会をご期待ください。
新・超音波振動板 管理方法
超音波バリ取り装置が、日本、アジア各国の他に EU,アメリカにも 納入されるようになってきました。超音波の振動板の大きさは 年々大きく高出力になり、現在では 6000Wも珍しくありません。
バリ取りの場合は、洗浄用以上に 超音波振動板の管理は、重要です。従来は、音圧計を超音波槽に浸けて 音圧の管理をする方法でしたが、超音波密度が あがり、反射が大きくなってくると、音圧管理だけでは、正確な振動板の管理が難しくなってきました。そのため、当社は、振動板の正確な振幅管理方法を研究してきましたが、この度 正確な振動板の審査のできる新しい管理方法を開発いたしました。特許申請中です。
10月の東京ビックサイト、及び幕張の展示会で 新・超音波振動板診断計測方法を公開予定です。
超音波バリ取り洗浄と 表面改質
ステンレス鋼は、表面に緻密で化学的に安定なクロム酸化物を主体にした酸化物膜が形成されている。
超音波バリ取り用の強力な超音波を一定時間照射すると、表面の不要な酸化膜が除去され、結晶構造が、あらわれてくる。
一般の超音波洗浄レベルでは、見られない新しい現象である。
超音波が、表面改質に利用できるという話は 今まで、よく耳にしてきたし、先生方が、発表しているのを時々散見もしてきた。ただ、超音波を利用する、表面改質については、大きな利用価値はないと判断して 無視してきた。
しかし、超音波の衝撃力が 一定レベルを超えると、表面の改質分野に、新しい実用的技術として 利用できる時が来ると考えざるを得ない。その事実を当社の開発分野の中に 含めておくことにしたいと思う。
ノコギリの バリ取り
ノコギリのような刃物のバリ取りに 超音波バリ取り洗浄機は 最適です。ブラシなどで 刃先のバリを取ろうとすると、刃先のもっとも大切な部分に傷をつけてしまいます。つけないようにすると、十分バリがとれません。超音波バリ取りは、刃先に傷をつけず、バリを取ります。もちろん、バリの厚さにもよるわけですが、エンドミルの先端のバリとか、精密ドリルのバリとか。ぜひ、超音波バリ取りで 人件費を削減し、品質を向上させてください。
プリント配線板の金型加工後の樹脂バリの除去
プリント基板に 様々な精密加工をする。最近は、100μm程度の穴を多数、金型で開けることも珍しくない。マイクロスコープで観察すると、樹脂バリで 穴がふさがっているように見える。金型で切断された端面には 様々な形状のバリが出る。端面に微粉がこびりついている場合も 少なくない。
超音波バリ取りは 大小さまざまな基板のバリを除去し、洗浄することができる。対象物の置き方は 目的により様々。多数の丸い基板を棒に通して 一本300個 一度に1000個以上、端面のバリ取りと洗浄をする場合もある。
コンタミもバリも 許されない時代。ぜひ、超音波バリ取りを お勧めしたい。