ターボチャージャー関係 超音波鋳砂除去技術
ターボチャージャーのアルミ鋳物部品では、鋳砂の除去も重要な課題になっている。当社は、特に除去しにくい部位に センサーを挿入し、超音波音圧が 特にその部位で 最高になるように 調節できる技術を開発 実用化に役立てている。ターボに限らず、エンジンブロック、エンジンヘッド、オイルパンなど、外からは 見えにくい部位の鋳砂除去も 確実に効率的に行いたい。そのために、最初に内視鏡型の細長いひも状の音圧センサーを開発実用化、条件出しに役立てている。
除去しにくい、見えない部位の奥の鋳砂除去は、ぜひ、当社に ご相談ください。
マニホールドなど 交差穴のバリ取り洗浄
バリ取りについて いたるところで 課題になるのは、交差穴のバリ取りである。その代表例が、アルミ、マニホールドの交差穴のバリ取りで、最近、お客様の加工技術が上がり根元の厚さも以前より 薄くなったのか、よくバリがとれるようになってきた。また、SUS、SCなどの材質で、3~5φ 長さ5~10mmの精密加工品の1~2φの内径に0.5mmφ程度の交差穴が開いている、その部分の交差バリも条件をそろえることによって 除去できるようになってきた。
交差穴のバリ取りは 条件がすべて違うので、ここに実験で 除去条件を決めていく必要があるのだが、徐々に 超音波バリ取りの技術的対応力の開発で、解決しつつあるように思う。
MTフェルールの超音波バリ取り洗浄
MTフェルールの市場は、現在 中国が、最も大きく、バリ取り装置の依頼も 中国がらみが主体になっている。MTフェルールは、微細孔の入り口のバリと、のぞき窓のような小さな四角いくぼみの中の山の部分のバリの除去が中心になる。当社は、以前から、MTフェルールのバリ取り洗浄機として、真空前処理型の超音波バリ取り洗浄装置を納入している。推奨機種は、MARS-DB-1200。製造体制も整ってきたので、これから増えてくると思われる中国からの引き合いにも対応できると考えている。
PPS 配管材 継手の超音波バリ取り
配管材 エルボ、チーズ、そして特殊形状、様々な形状の配管継ぎ手の成型バリの除去が、超音波バリ取りで 可能になり、納入実績が 増えてきている。ほかの成型品に比べて、バリは、少し厚めだが、形状は、比較的単純なので、少し時間がかかるが 除去できる。対象機種は、量産の処理スピードに合わせるためPERION-DB-4800~6000(カゴ形状 巾600mmx奥行400mm以上)が、おすすめ機種である。
ノコギリ(鋸)、超硬エンドミル、ドリルなど、刃物類のバリ取り洗浄
ノコギリの超音波バリ取りの 特徴について 説明する。鋸のバリは、見た目は 大きいが、薄く硬い。超音波バリ取りを行うと刃先に傷をつけずに 短時間で バリが除去できる。ほかのバリ取り手段と異なるのは、ブラシなどの消耗品を必要とせず、かつ 刃先に傷がつかないことにある。同じく、ドリルのバリ取りや、エンドミルのバリ取りなど、実は 超音波バリ取りは、各種刃物のバリ取りには 大変効果がある。同時に大量に処理でき、ラインタクトに合わせた超音波出力を設定できる。
超音波バリ取り用の液体は、水(超音波バリ取り中は 酸素がないので 錆びない)のほかに 炭化水素系溶剤も可能で、洗浄、リンス、バリ取り、乾燥の自動ライン化も、問題ない。
異物に強い、新型 液漏れセンサーを 開発
ブルー・スターR&Dは、水の超音波バリ取り機の製造、販売が 主力ですが、NMP,MEK、強アルカリ、各種溶剤用の超音波洗浄機、バリ取り機も製作しています。超音波もますます大型化して 4800~9600Wも 通常の出荷ベースになってきました。そのため、超音波の保守管理、メンテナンス用の計測システムも 日々進化してきているのですが、万一、配管などから 液が漏れた場合、即座に検知して対策がとれるようにすることも求められています。
しかし、超音波洗浄機内の過酷な環境で、安定して長期計測をしてくれる液漏れセンサーを見つけることができません。市販品は、超音波の高周波による誤動作や、薬品に弱いなどの欠点が多く、 安全に使えるものが ありませんでした。
そこで、やむなく 当社独自の液漏れセンサーを開発、装置に順次装備していくことにしました。来年度からは 外販も考えています。信号は、湿り気の段階、液検知の段階の 2段階検知システムで、溶剤に強い検知部です。増幅ユニットは DINレールにも 取り付け可能で シーケンサーの入力が可能です。ブルー・スターR&Dは,来年度から計測器事業部も立ち上げる計画です。