精密研磨・研削後の超音波バリ取りのご案内
精密用のダイヤモンドホイールやダイヤモンド砥石による研磨や研削後の 微小バリ除去に 超音波バリ取り装置が使われています。古くは、油圧機器のローター、スプール類の超音波バリ取りからです。両端をY字の治具に乗せて、下部から強力な超音波を当てると シャフトなどが 超音波のキャビティーの衝撃と振動で回転し、円周に均一な超音波バリ取りが 行われます。
エンドミルなどの切削工具のバリ取りの場合は、超音波照射時間が 長すぎたり、超音波が 強すぎたりすると、刃面の欠けにつながるので、短時間商社が基本です。その場合の強さと時間は、やはり実験で決めてきました。
センタレス精密研磨後のバリの多くは、 コーナーの前面に発生してはいますが、根元が 大変薄いので 超音波バリ取りに 最適です。他の手段のように 大切な仕上げ面に 傷をつけることは ありませんし、エッジは、そのまま保存されますから、大変有効です。時に エッジに Rを 付けて欲しいと言うお客様もおりますが、超音波バリ取りだけでは、無理で、電解超音波との併用が必要です。
当社では、随時バリ取り実験を 受け付けております。ぜひ、お問い合わせください。
フィルム洗浄装置の今日的あり方。
光学用フィルム、液晶関係でいえば、PVA,TAC,PETなどの フィルムの洗浄について、たまたま あるメーカーが出願した、それらのフィルム洗浄装置の出願内容を見て 驚いた。理由は、30年前だろうと 誰が考えても それ以外思いつかないフィルム状洗浄機の常識的概念のみが、それだけが、出願内容に 刻まれていたからである。
プラスチックフィルム洗浄機を考える場合に、はっきりさせなければ ならないのは、付着している塵埃、フィルム微粉などの付着力である。その付着力の大きさが 一定レベル以下なら、ドライ超音波も 利用可能になる。ただ、この場合は、超音波漏れによる人的被害を出さないためにも、超音波完全遮蔽技術の確立が 設備の前提になる。筆者は、以前、蘇州で この開発実験を続けており、実用化のめどは、付いたと考えている。
付着力が 一定以上だと 残念ながら 超音波の力を借りることになる。この場合、ガス星雲型のキャビティーの利用は、論外であって、球状星雲型のキャビティ(微小真空核群)の利用に限る。そのうえで、高速洗浄の必要性と 繊細さを考えると 超音波のキャビティーの大きさは、一定の範囲に限られるから、最適な超音波の周波数は、おのずから特定される。(WEB上で 今日的な最新技術を見せられると 思っていたら、30年前の古典しか出てこないので、あえてここでは、数値的公開を控える) つまり 球状星雲型キャビティーの大きさと密度をそろえて、フィルム通過帯に 高密度のキャビティー群を生成させる。フィルム洗浄には この技術が 前提となるだろう。
フィルム表面からの異物の除去は、洗浄の前提であって、洗浄サイクルの一部にすぎない。再付着不可能な位置への異物の移動をどのようにして 図るかは、ランニングコスト設計からも 洗浄設計者の 腕の見せ所である。
液切にしても 乾燥にしても 可能なら ぜひ、今日的な光る技術をに出会いたいと願う。
当社は、そのすべてにおいて、理論上、最適なシステムを示すことができる。理論上破たんしている場合は、実務で成功の可能性はない。これが洗浄である。 フィルム洗浄をお考えのお客様で 現状のやり方に疑問を持たれる方は ぜひ、当社に お問い合わせ願いたい。 by shibano
マニュピレーター(ロボット)とのコラボ
ますます複雑、精密になる通信機器、支える精密板金加工。結果として 多くの切断面、抜き面に 微細なバリが発生します。ショットブラスト、バレルで、この複雑・精密・繊細な板金加工複合物のバリ取りは 出来ません。大部分のバリは、当社の強力な超音波バリ取り洗浄技術で 除去することができます。しかし、時には、一定の場所で、どうしても加工技術上、バリが、厚くなり、超音波バリ取りだけで 除去しにくくなる場合が、出てくることが、あります。
当社は、局部的に除去しにくいバリを 大きめの超音波のキャビティーを 一点に集中させて 発生させる技術を開発中ですが、ロボットとのコラボも、有効であると考えています。
除去しにくい部分を マニュピレーターを使って、ワークを抑えると同時に モーターユニットの先端工具を 10000~30000回転で、当てて、比較的厚いバリを除去(この時 微細な2次バリは、気にする必要は、ありません。後工程の超音波で 除去できるからです。)、直後に 超音波バリ取り用の専用カセットに チャックして 置いてきます。あとは、当社の強力超音波で 全てのバリを 超音波バリ取り洗浄で、仕上げます。
バリ取り用に 小型の6軸垂直多関節形産業用ロボットが、たくさん使われています。防水構造、防塵構造の悪環境でも使われています。しかし、対象物の全加工面を ならっていくのは、時間の無駄で、事実上不可能です。それは、超音波バリ取り装置に お任せください。
ロボットの特徴を生かして、超音波バリ取り技術との コラボの推進を お勧めいたします。
離型剤の除去 アルカリ系洗浄剤の超音波強化技術
アルミダイキャストの離型剤の除去は、超音波洗浄で除去できないと 言われ、驚いて実験しました。検査は、接触角法です。アルミダイキャストの接触角測定は、フォトマスクなどと異なり、表面のあれ、非平面などの影響で、数値的にすっきりしたデータには、なりません。しかし、ある程度、判断材料には、なります。
アルカリ系の水溶性洗浄剤の真・超音波洗浄、すなわちキャビティーション強化システム付き超音波洗浄システムで、離型剤の除去は、十分可能だという結論に至りました。超音波洗浄で無理と言うのは、従来のガス星雲型のキャビティー利用の超音波洗浄方式での話です。
当社の球状星雲型キャビティー(微小真空核群)の強力なキャビティー群が、問題の離型剤を除去し、後工程への問題を解決いたします。離型剤の除去でお困りのお客様。あきらめず、ぜひ、当社にお問い合わせください。実験いたします。 ご確認ください。
進化する超音波バリ取り技術
ブルー・スターR&Dは、1週間に 平均5社の立会バリ取り試験と、10件以上の預かりバリ取り実験を 行っています。満足いく結果を出せなかったものは、出来るだけ、お預かりさせていただいて、継続的な試験を 随時行っています。サンプルの種類、バリの形状、材質、求める品質など等、ほとんど全てが 異なります。まず、同じ条件は、ありません。
超音波振動素子も 開発が進んでいます。今年に入ってからは、80W、25KHzのバリ取り専用振動素子を使った、3600Wが、バリ取り実験の主力になっています。いわゆる高音圧型超音波振動素子です。スタッドボルトは、M12xP1.0の 特注品です。振動素子の開発も 続いています。
バリ取り技術の工夫と 開発も 必然的に 日々 行われています。もちろん お客様の熱意と協力がなければ 何もできません。サンプルが ないと データも取れないのです。
超音波バリ取り技術は、わずかずつでは、ありますが、確実に進歩、進化しています。従来のバリ取り技術に ご不満のお客様は、ぜひ 一度 お問い合わせください。
タイ・洪水被害機器の洗浄と再生
タイの洪水被害は、深刻さを増しつつあるようです(10月27日現在) 3.11東日本大地震後に機器、特に電子機器の再生洗浄を請け負った当社として、浸漬被害の大きさと規模は 今回のタイ洪水被害の方が 遥かに 大きいように感じています。洪水も津波も 浸漬された機器は、水だけではなく 多くの土壌粒子、有機物に 汚染されます。
廃棄を即断しなければ ならない精密機器も 少なくないと思いますが、可能であれば きれいに洗浄、徐錆びして、使用出来るものは、再使用したいものです。分解、洗浄、徐錆、防錆、組み立てと 素早く行い被害を最小限に 抑えたいものです。
タイの洪水被害機器の再生・洗浄について 豊富な経験と 強力超音波洗浄技術のブルー・スターR&Dに ぜひ、御相談下さい。
by shibano