離型剤の除去 アルカリ系洗浄剤の超音波強化技術
アルミダイキャストの離型剤の除去は、超音波洗浄で除去できないと 言われ、驚いて実験しました。検査は、接触角法です。アルミダイキャストの接触角測定は、フォトマスクなどと異なり、表面のあれ、非平面などの影響で、数値的にすっきりしたデータには、なりません。しかし、ある程度、判断材料には、なります。
アルカリ系の水溶性洗浄剤の真・超音波洗浄、すなわちキャビティーション強化システム付き超音波洗浄システムで、離型剤の除去は、十分可能だという結論に至りました。超音波洗浄で無理と言うのは、従来のガス星雲型のキャビティー利用の超音波洗浄方式での話です。
当社の球状星雲型キャビティー(微小真空核群)の強力なキャビティー群が、問題の離型剤を除去し、後工程への問題を解決いたします。離型剤の除去でお困りのお客様。あきらめず、ぜひ、当社にお問い合わせください。実験いたします。 ご確認ください。
進化する超音波バリ取り技術
ブルー・スターR&Dは、1週間に 平均5社の立会バリ取り試験と、10件以上の預かりバリ取り実験を 行っています。満足いく結果を出せなかったものは、出来るだけ、お預かりさせていただいて、継続的な試験を 随時行っています。サンプルの種類、バリの形状、材質、求める品質など等、ほとんど全てが 異なります。まず、同じ条件は、ありません。
超音波振動素子も 開発が進んでいます。今年に入ってからは、80W、25KHzのバリ取り専用振動素子を使った、3600Wが、バリ取り実験の主力になっています。いわゆる高音圧型超音波振動素子です。スタッドボルトは、M12xP1.0の 特注品です。振動素子の開発も 続いています。
バリ取り技術の工夫と 開発も 必然的に 日々 行われています。もちろん お客様の熱意と協力がなければ 何もできません。サンプルが ないと データも取れないのです。
超音波バリ取り技術は、わずかずつでは、ありますが、確実に進歩、進化しています。従来のバリ取り技術に ご不満のお客様は、ぜひ 一度 お問い合わせください。
タイ・洪水被害機器の洗浄と再生
タイの洪水被害は、深刻さを増しつつあるようです(10月27日現在) 3.11東日本大地震後に機器、特に電子機器の再生洗浄を請け負った当社として、浸漬被害の大きさと規模は 今回のタイ洪水被害の方が 遥かに 大きいように感じています。洪水も津波も 浸漬された機器は、水だけではなく 多くの土壌粒子、有機物に 汚染されます。
廃棄を即断しなければ ならない精密機器も 少なくないと思いますが、可能であれば きれいに洗浄、徐錆びして、使用出来るものは、再使用したいものです。分解、洗浄、徐錆、防錆、組み立てと 素早く行い被害を最小限に 抑えたいものです。
タイの洪水被害機器の再生・洗浄について 豊富な経験と 強力超音波洗浄技術のブルー・スターR&Dに ぜひ、御相談下さい。
by shibano
放射能土壌汚染と 真・超音波洗浄
真・超音波洗浄、超音波バリ取り技術には、液体中に 適当な砥粒を入れて そこに強力な超音波を照射して 球状星雲型キャビティーの正と負の衝撃波と キャビティーの核の中の超乱流により 対象物の表面を研磨する事を 目的とする いわゆる超音波砥粒研磨技術があります。応用例は 多くはありませんが、髭剃りの刃先の研磨、セラミックス精密部材の研磨等の使われています。
ここでは、詳細を期する事は出来ませんが、一般構造物の放射能の除染の他、この技術を利用する事により 土壌の放射能汚染にも 真・超音波洗浄技術、特に超音波砥粒研磨技術は、活躍できるのでは 無いかと考えています。
by shibano
ボンデ鋼板の冷間鍛造工程後のバリ・皮膜・除去洗浄技術
ボンデ鋼板の冷間鍛造後の鋼板表面を マイクロスコープで見ると、表面がささくれだって、すぐにも剥がれそうになっていることが、わかります。通常この後洗浄、そして メッキなどの工程に 進むので、単なる脱脂洗浄では、この表面のささくれ状態の[皮]が 剥がれて メッキ不良を防止する事が出来ません。 ボンデ処理後には、その潤滑・保護効果を高めるため、リン酸塩皮膜処理剤つまり、ある種の脂肪酸ナトリウム(つまり、セッケン)等を使用しますが 鍛造時の高熱で それらは 炭化して 鋼板表面に筋状に刷り込まれています。この炭化劣化した脂肪酸類を完全に除去し、且つ、無数のささくれて 一見今にも 取れそうになっている、うろこ状の皮膜も 完全に除去する必要があります。 これが、ボンデ鋼板の冷間鍛造後の真・超音波洗浄の目的です。
ボンデ処理後の洗浄は 一般のガス星雲型のキャビティーを どう使っても 解決は 出来ません。
水溶性洗浄剤のキャビティーション強化システムを使った 強力超音波洗浄と、超音波バリ取りが出来る最新の技術によって 完成します。ボンデ処理後の洗浄について 御困りの際は 是非当社に おたずねください。
by shibano
世界的ロボットメーカーとのcollaboration!
超音波バリ取りの対象製品が より複雑に なってくると より効果的なバリ取りや 鋳物砂除去等のために 対象物を 任意の角度に したり、回転させたり、自在に動かす事も 必要になってきます。
たとえば、エンジンブロックの冷却管内の鋳砂除去に代表される超音波鋳砂除去の最大の課題は、超音波で除去された砂を 複雑な内部からどのようにして 外に排出するかでした。六面ある立方体の全面にバリがある場合、超音波を多面に配置できない事は ありませんが、コストが上昇します。
超音波バリ取り等の使われる超音波のキャビティの効果を最大限に発揮するためには、高い技術の優れたロボットの助けを借りる事が出来れば、大きな前進です。もちろん 搬送の自動化にも 役立ちます。単なる上下遥動、単純な回転からの脱却です。
当社は 世界的なロボットメーカーABBさんのロボット事業部の力をお借りして、より繊細な動きを作り 超音波バリ取り、あるいは 超音波鋳砂除去等の 自動化を 推進する事に致しました。標準機以外 自動機の製作は 避けてきた当社ですが、新たなパートナーの協力を得て、お客様のニーズに 対応していきます。ご期待ください。