ラミネート加工用シリンダーの再生・精密洗浄
当社は 液晶生産ラインで使用するAPR版洗浄装置のパイオニアであり、その技術は、国内外への多数の納入実績で 裏づけられている。当社は、APR版の洗浄技術を発展させ、ラミネート加工用の接着剤で硬化したうす膜ができたシリンダーの精密洗浄を行う技術を開発した。
ラミネート加工で使われるシリンダーの多くは、接着剤で、目が詰まった後、硬化した接着剤を洗浄除去出来ない為、再研削、再加工をおこなうことになり、ランニングコストが 非常にかかり、予備シリンダーも置かなくてはならない。洗浄が比較的早くできれば、コスト削減に大きく貢献できる。
装置は 実績の豊富なグラビアシリンダー用の標準機を多少改良したものでよい。もちろん、洗浄剤は、水で薄めて流せる生物分解性の高い液体で、塩素系有機溶剤のような危険性は、ない。
実験室に 大型超音波バリ取り洗浄装置 PERION-DB-4800 登場!
当社は 実験室に 新型の超音波バリ取り装置を設置、従来設備とあわせて、バリ取り依頼実験の急増に対処する。型式は、PERION-DB-4800.
カゴの内寸法は、横幅600mm×奥行き400mm。超音波は 25KHz基本周波の275KHzまでの 同時多重波発振。4800W。バリ取り専用振動素子取り付け。超音波の基本周波25KHzは、0~±1KHzの任意幅Sweepを 設定することも出来る。
この大型超音波バリ取り装置で、国内外のより困難なバリ取り依頼に積極的に対応していく。
医療用・超微小精密加工品のバリ取り洗浄
心臓、肝臓、脳の手術などには、精密で 1~3mm未満の水にも浮いてしまうような微小で且つ複雑な加工品が活躍している。それらの加工には、どうしてもバリが発生する。バリを完全に除去しないと、手術には 使用できない。当社は、それらの 超微細複雑加工品のバリ取り技術を追求してきたが、カセットなどの工夫により、0.1mm未満の止まり穴奥のバリも含めて、除去できる技術を開発、提供を開始する。
水の表面張力で、浮いて流れてしまうような超微細精密加工部品を 安全に管理し、本体を痛めず、バリだけを取る。使用液は、水だけ。個数は、同時に1000個でも可能。
医療用に代表される超微細加工品で、バリにお困りのお客様は、ぜひ、当社にご一報いただきたい。安心していただけると確信している。
バルブボディーのバリ取り洗浄技術
オートマチックミッションの最大の特徴である自動変速は、バルブボディの性能に大きく影響される。バルブボディは、大変複雑で精密な迷路のような溝が走っていて、バリが大敵の商品である。バルブボディの超音波バリ取り洗浄は、当社の得意な分野のひとつであるが、最近 国内からの引き合いが多くなってきて、お客様ごとのバリの出方、基準の違いに 驚かされることも 多い。
当社は、国内だけでなく、アメリカ、中国、韓国、タイなどからの依頼も 増えており、あまり、精密とは言いにくい、バルブボディも多いため、より強力なバリ取り能力を求められてきた。当社は、新しいバリ取り超音波振動子の装着により 15%程度、超音波の強化の成功!より強力なバルブボディの超音波バリ取り洗浄が、可能になった。これで、海外からの引き合いにも積極的に対応できる。
実験室に 装置を常設したので、お客様にいつでも 実演可能である。
超音波洗濯機 実用化へ
衣類や、繊維状物質の超音波洗浄基本技術が、完成してから、20年。フィルター超音波洗浄装置の納入実績は 出来たにもかかわらず、本命の衣類の超音波洗浄機、つまり超音波洗濯機は、どうしても実用化して、納入するところまで、行きませんでした。マットなどの超音波洗浄技術もその効果が、お客様立会いで、確認されているにもかかわらず、新規設備(ドラム型回転洗浄機)の導入直後と言うことで、納入対象になりませんでした。衣類の超音波洗浄は、クリーニング工場が、この長い日本景気の低迷の中で、新規設備導入について、導入の機会を作れませんでした。
家庭用超音波洗濯機は、単なるネーミングとしての[超音波洗濯機]の大手家電メーカーからの発売により新規性を失い、強い超音波への不信を植え付けられ、日本の白もの家電の退潮の中で、提携する日本家電メーカーとめぐり合うことが出来ず、一時期やむなく、中国青島の[海風]との提携も模索しましたが、不調に終わっています。
昨年、超音波コインランドリー装置の開発依頼が、海外から来たのをきっかけに、商品化について 独力で出来ないか 検討してきました。衣類の超音波洗浄技術は、確立していますし、その洗浄効果は、実証済みです。それをより安く、小さく、安全に そして軽く、電力消費を抑えて、 誰でも使える商品に出来るか、それが、問題でした。工場に入れるのとは 違います。
長年、工業用超音波洗浄装置を設計していて、家庭用、あるいは 街中のコインランドリーの洗浄工程の必要工程を 大きく誤って解釈していることに気がつき、超音波洗濯機の実用化、商品化の大きな壁をクリアできることが、わかりました。超音波バリ取り装置も 超音波クリーニング装置も 超音波キャビティーション応用技術は、同じです。2013年の真・超音波洗濯機の商品化を目指し、設計を開始いたします。ご期待下さい。
ジクロロメタン ・塩化メチレン( CH2Cl2)代替洗浄技術
印刷業界における胆管癌が、大きな話題になっている。その原因物質に疑われているのが、ジクロロメタン あるいは、塩化メチレンと呼ばれる洗浄溶剤である。塩化メチレンは、洗浄機業界で活動するものは、知らないものがないと言ってよいポピュラーな洗浄剤で、フロンー113(CFC-113)が、使用中止になった後も、印刷業界に限らず、部品製造加工後の脱脂、切粉除去洗浄溶剤として、多くの工場で使われている。TV報道では、洗浄対象物[グラビアシリンダー?]に直接、溶剤をかけて手拭をしているのが、放映されている。これだと、かなりの濃度で吸い込むことになり、健康には、きわめて悪い。
しかし、街の多くの印刷やさんは、大変狭く、資金的にも多くは、余裕が無く、仕事のスピード確保からも、塩化メチレンに変わる代替装置の導入は、非常に難しいのかもしれない。これらの現状を踏まえた上で、 代替洗浄技術を提案する。弱アルカリ系の真・超音波洗浄装置である。液をかけて除去するわけではなく、超強力超音波洗浄装置である。価格、大きさ、取り扱いやすさは、液をかけるだけで落ちる?方法には、はるかに劣る。しかし、健康被害は 防げる。解決をお考えのお客様は、ぜひ、当社に相談していただきたい。現段階で、可能な最善の提案をさせていただきたい。