真空遮音材 実用化へ
バリ取り用の強力超音波は、直径最大10mmΦにもなる球状星雲型キャビティ(微小真空核群)を無数に発生させます。この時、一種の雷放電のようなバチバチと 音が出ます。この音を装置内で 遮断し、作業環境に漏れないように、30年前から真空遮音材を自社制作してきました。ただ 重くコストもかかり、実用化には、とうてい無理でした。
今年、捨てられる木片を利用して、真空遮音材を作ることができないか、検討を始めました。軽くて、組み立てやすく、間伐材の利用にもなります。木は、乾燥していれば 超音波をあまり伝えません。このような発想の中から ブルー・スターR&Dは、超軽量の真空遮音材の実用化に成功。実験室の超音波バリ取り装置に取り付けて、予想以上の効果を確認できました。
2022年6月の 東京ビックサイトで行われる、ものつくりワールド(機械要素技術展)に出展する機械に真空遮音材を取り付けて 実演いたします。
ブルー・スターR&Dは、超音波バリ取り洗浄装置の周辺技術の開発にも 力を入れていきます。
(2022.04.26)