超音波エッチングの可能性~コンタクトプローブ
我が社は、超音波エッチングの有効性について 確信を持ちながらも、納入実績は、少ない。その要因は、微小バリや、表面のわずかな酸化被膜などは、純水中の強力超音波で、解決しようと試みてきたこと。さらには、取り扱いのしやすい、超音波の特徴をより生かすことのできる混酸に 出会わなかったことが大きい。さらには、汎用のある程度の市場がないと、会社として 取り組みがしにくいと事情もある。
CPUソケット、テストソケット、ICソケットの超音波バリ取り洗浄の市場調査の過程で、関係専門家には 笑われてしまうが、CPU検査用プローブ、ソケット補助品と言う巨大な市場がある事が、わかるようになった。素材は、銅合金で、当社の超音波バリ取りの得意とする超微細加工である。
これらの コンタクトプローブ、ポゴピン、スプリングコネクターなど、ソケット補助品について、今までも 実験依頼は 来ていたが、超音波エッチング、表面研磨、防錆まで踏み込んで、対応してきたことはない。
しかし、安定した、超音波と相性の良い銅合金への対応薬品が選定され、大きな市場の存在が明らかになり、その製造過程で 微細バリの発生も 問題であることは 明らかになったので、当社は今後、日本、台湾、中国で、ソケット補助品の超音波バリ取り、エッチング、表面研磨の依頼に 積極的に対応していく予定である。
(2021.03.13)