スーパーエンプラ,爪付波形保持器 の超音波バリ取り研磨
耐熱性・耐薬品性に 優れた、スーパーエンプラ保持器のバリ取りは、従来のバレル研磨などでは、除去が大変難しい。超音波バリ取り研磨装置は、PEEK,PPS製の保持器(リテーナー)のバリ取りにも、その能力を発揮している。1回に 3000個~数万個の同時処理も可能である。水しか使わないため、管理も容易で、機械操作に特別な技術は 要らない。 従来のバレル研磨と異なり、軽作業で、クリーンな環境で 作業を行うことが出来る。
爪付波形保持器も同様に処理することが出来る。ただし、材質が、冷間圧延鋼板(SPCC)の場合は、水でバリ取りしている最中は、水中に酸素が乏しいので錆びないが、乾燥工程で、錆が発生しないとも限らないので、超音波バリ取り槽の水に防錆剤を入れておく。そうすることにより、乾燥工程で 錆びる事はない。ただし、長期間防錆が必要な時は、乾燥後、防錆油に浸漬していただく。ベアリング内径2mm~17mmのミニアチュア、小径、小形玉軸受用保持器の場合は、1回の処理量は、5000個~数万個可能である。処理タクトは、1ロット15分程度。必要処理用と 仕上げレベルにより、カゴの大きさを決定する。
(2017.08.01)