松くい虫と松枯れ~超音波による対策
松くい虫、松枯れなどと呼ばれる無残な松白骨化の原因は、マツノザイセンチュウという線虫の一種で、1mm足らずの微生物であることが知られています。その媒介者は、マツノマダラカミキリです。
私は、以前JRで、秋田から、にかほ市に向かったとき、線路の両脇に、無数のオブジェのように並ぶ白骨化した松の幹を見て大変驚いたものです。あまりにも無残で、海辺の家々は、日本海の風を遮るものもなく、まともに受ける状況に見えました。
帰社してから、早速、松の手ごろな幹を購入して、幹に超音波をある方法で照射してみました。超音波が、どの程度松の幹を通過するか、その時どのような現象が現れるかです。
結果は、予想をはるかに超えて、超音波は幹を透過、かぶから上部へ伝わることがわかりました。同時に発熱を伴うことも。早速、主な林業試験場、松くい虫研究の大学の先生に結果をお知らせしたのですが、興味を引いていただけませんでした。私は、当然、その分野の素人で、学術的データを提示できるレベルにはありません。でも思うのです。開発は、出発はすべて、こんな素人の思い付きを拾い上げるところから始まるのではないか。
自然界にないエネルギーは、得てして、予想しない効果も 万に一つは、生まれることもあるものです。
by shibano
(2016.01.11)