再び、化学反応と超音波キャビティーション技術の応用
超音波で発生する球状のキャビティーを正しく応用した場合、エッチングなどの分野で驚異的な効果を発揮することは、理論的解析と実績によって証明されています。にも関わらず、超音波エッチングなどの技術が 化学反応の世界で、十分な活躍の場を与えられていないのは、大変残念なことです。その理由は、多くのお客様が、超音波エッチングなどの実験を過去に行い失敗したという実績があるからです。ガス星雲型のキャビティーを利用した超音波化学反応促進技術は、ムラの発生と、その不安定さのために 成功する可能性は 限りなく小さいのです。
超音波と化学反応のコラボが 実用価値を生み出し その効果を上げるためには 球状星雲型のキャビティーの応用が 不可欠であることは、あきらかです。しかし、世界の多くの超音波洗浄機メーカーが、超音波洗浄機で発生するキャビティの種類を 今だ理解していない現状では、やむをえないかもしれません。
超音波エッチングの効果のすばらしさは、当ホームページにも記載したので省略します。
超音波エッチングは、キャビティーの高速移動と、負の衝撃波(剥離力)を応用して、通常よりも濃度を薄く、液体の温度の低い状態で、より均一、より高速に反応を促進する技術です。
それでは、金属表面に新たな反応層を作り上げる場合に 超音波キャビティーは、逆効果になるのでしょうか。どのような反応でも
反応新液の高速供給は、マイナスには、働きません。反応生成物の高速除去もマイナスには、なりません。要は、化学反応におけるあたらな形成膜が、
キャビティの負の衝撃波(この場合は、液層側への吸引力)に、どの程度、影響されるかという問題です。これは、新たな反応生成層の構造が大きく影響します。キャビティーの負の衝撃波の衝撃力をコントロール可能な時代です。超音波エッチングを越えて、新しい超音波化学反応促進技術が、もう少し様々な場面で、より活躍の場を与えられても、良いのではないでしょうか。