ガソリン噴射ノズルのバリ取りについて
超音波バリ取り技術の特徴は、ガソリンの噴射ノズルのような繊細な加工の研削バリに 特に大きな効果を上げることです。超音波のキャビティーは、面で発生するため1個の除去に 5分かかっても 比較的小型の標準機でも 1度に1000~2000個のバリ取りが可能です。つまり5分で 1000個以上のバリ取り洗浄が可能です。ジグは、レール上の溝に 流し込むように並べるだけですから、問題ありません。
超音波で発生するキョビティーは、寝ているバリを引き剥がすようにして 除去します。高圧スプレーのように 押すわけでは、ありません。従って 高圧スプレーのように、バリが折れて寝てしまい 除去したように見えて そっくり残っていて、後で そのバリが脱落し、不良の原因になることはないのです。一見バリが取れたと思っていても、超音波で起き上がってきて、特のこの噴射ノズルの加工後のバリは、リング状に起き上がってきて 初めて その存在が、わかる場合が、あります。私たちは それを 隠れバリと呼んでいます。この隠れバリまで、除去できる品質を維持できるのは、超音波バリ取り技術しかありません。
また、超音波バリ取り技術は、メカニカルなバリ取り方法と異なり、精密なジグの管理も 表面に傷をつける可能性も 寸法に影響を与えることも ありません。そして 同時に 強力超音波仕上げ洗浄をしていることになります。メンテナンス時間の削減と洗浄工程の削減が可能です。従来の方法に比べて 設備コストも低い。
ただ、お間違い頂きたくないのは、超音波バリ取り洗浄技術は、当社独自の技術で、強力な超音波槽に 対象物をいれれば、バリが取れるわけでは、ありません。単に、超音波洗浄槽に入れれば徐去出来るわけでは、ないのです。球状星雲型のキャビティーを安定的に作る技術が前提で、専用のバリ取り超音波素子と 長年のノウハウの積み重ねによる当社唯一といって良い技術です。