再び 超音波有機合成について
超音波を使用して、化学反応を促進する。あるいは、新しい反応物質を生成するということについて、様々な場面で 聞くことが 多くなった。その度に、少し残念な気持ちになることも事実。超音波常温核融合と言う誤報が、世界を驚かせた時も 同じだが、あまりに超音波について 誤解が 多すぎる。超音波で発生するキャビティ(微小真空核群)について、ほとんど理解がなされていない。超音波有機合成を云々するなら、ぜひ、超音波の正確な使い方を学んで欲しい。それでなければ、実験は再現性を失い、超音波の信用も 失墜する。
超音波は、使い方さえ誤らなければ、反応の促進はもちろん、新しい化合物の生成~C60に匹敵する物質の創造の可能性を充分持っていると私は 信じている。当社の取り組みは、今期後半からになるが、早く、世界の開発の戦列に参加したいと考えている。
(2013.06.14)