スーパーの買い物カゴの洗浄について
スーパーで使用されている買い物カゴは、30~40店舗数の中堅スーパーチェーンで 年間 40~50万個洗浄される。大手スーパーでは、100万個以上になってしまう。各店舗ごとに 集められ、洗浄装置のある工場に集められて、洗浄乾燥した後 各店舗に戻される。一か所に集めて 洗浄するのは、効率が良いし、コストも下がる。さらに、一番いいのは 閉店後に 集めて 洗浄し、開店前に届けることが出来れば、効率が良い。
当社の超強力な超音波洗浄は、カゴの擦り傷に食い込んだ汚れも除去することが出来て、シャワー洗浄、ブラシ洗浄と異なり洗浄効率は はるかに高い。
ただ、問題は、洗浄にあるのではなく 集配のコストと そのドライバーの確保にある。
集配のコストを考えるのであれば、各店舗の駐車場などの一角に 小さな洗浄室を設けて、当社の様な超強力な小型超音波洗浄機を置いて、洗浄、乾燥する方が得策な時代が来ているので販売だろうか。検討に値すると考える。
リードフレームの連続 超音波バリ取り洗浄
リードフレームのバリ取りを ドラム~ドラムで 連続的に行うことが出来る超音波バリ取り洗浄技術を完成した。リードフレームを 1連~5連、ドラム~ドラムで、超音波のキャビティーを集中させることにより、バリ取り、洗浄、乾燥させることのできる技術が 完成。装置は、従来のフープ材の超音波バリ取り装置を改良したもので、25KHz~275KHzの従来のキャビティ(微小真空核群)の直径6~7mmを 基本周波を20KHzまで下げる事により、直径10mmのキャビティーを発生させることに成功したためである。このことにより キャビティーの正と負の衝撃波が 約3倍になり、フープ材のバリ取り速度が 実用レベルになったことが原因である。
さらに モールド後のバリ取りも 可能になっている。ドラムの配置の関係で 3連が 今のところ 適正かと思う。モールド後のリードフレームを 幅30mm間隔位に並べて 超音波槽を通過させる。液体は、水。その間に モールドバリ、へばりついたバリが超音波により 除去されていく。除去されたプラスチック片は、フィルターで回収される。リンス、エアーブローをして ドラムに巻き取られる。
実験も受け付けている。
次世代自動車・EV、HEV、PHEVの主な新規部品と 超音波バリ取り
以下、plastics-japan.comのHPから 引用しました。(*~*の間。)
次世代自動車・EV、HEV、PHEVの主な新規部品の*代表的なものは、インバータ、モータ、PCU(パワーコントロールユニット)、LiB(リチウムイオン電池)本体、電気二重層キャパシタなどがある。
HEVやEVにおいて、モータを駆動させるために二次電池の出力を制御する部品群を示す。二次電池の電圧を650Vまで上げる昇圧コンバータ、直流電圧を交流電圧に変換するインバータ、コンデンサなどで構成される。これらの部品のハウジングには、エンプラ系材料、特にPPSが、電気的性質、耐熱性、耐湿熱性等に優れていることにより使用されている。比較的大型な部品のため、PPSの使用量は数千トンと達すると言われている。
インバータは電池に蓄えられた直流電力を交流電力に変換し、変換する際に車速やシステム制御に必要な周波数をつくりだし、モータ回転数、駆動トルクや電力を制御し、車輛の加減速を行う部品である。*
PPSは、成型時に バリの発生を避けることが出来ない。超音波バリ取り装置は、PPSの様な硬く薄いバリ除去に最適なバリ取り手段で、現在も 納入台数の50%が、PPSのバリ取り装置である。PPS超音波バリ取り洗浄装置は、電気自動車の時代のなくてはならないバリ取り手段である。
40KHz 繊細なセラミックスのバリ取り洗浄
サーミスタ、温度・湿度・風速センサー用セラミックスのバリ取り洗浄に 当社の25KHzの同時多重波超音波を使用すると、セラミックス表面が傷んだり、角が、欠けてしまって製品にならない場合がある。繊細なセラミックス表面を傷めず、バリ取りと洗浄だけできないか、超音波の周波数、超音波音圧密度を検討していたところ 40KHz~275KHzの同時多重波で、一定の音圧密度にすると、バリ取り洗浄が出来て、表面、角を傷める事がないことが分かった。
バリ取りでは、あまり、利用される事のなかった40KHz~275KHzの同時多重波超音波であるが、繊細な電子部品に有効であることが分かったので、ここに報告いたします。
リードフレームなど 樹脂モールド成型後の超音波バリ取り洗浄
樹脂モールド成型後に発生する樹脂バリは、リードフレームに密着していて 非常に取りにくく、当社の強力な超音波をかけても 容易に除去できず、生産処理速度に対応できないことが多かった。
この度 新しい超音波照射方法の開発により、超短時間で、樹脂モールド後のバリ取り洗浄が出来るようになった。リールToリールの多連でもできるし、カセットに 100枚以上立てかけても おおよそ1分あれば除去できる。 生産性を大幅に向上させ、環境にも安全な、新しいバリ取り洗浄システムである。随時実験を受け付けている。
スーパーエンプラ,爪付波形保持器 の超音波バリ取り研磨
耐熱性・耐薬品性に 優れた、スーパーエンプラ保持器のバリ取りは、従来のバレル研磨などでは、除去が大変難しい。超音波バリ取り研磨装置は、PEEK,PPS製の保持器(リテーナー)のバリ取りにも、その能力を発揮している。1回に 3000個~数万個の同時処理も可能である。水しか使わないため、管理も容易で、機械操作に特別な技術は 要らない。 従来のバレル研磨と異なり、軽作業で、クリーンな環境で 作業を行うことが出来る。
爪付波形保持器も同様に処理することが出来る。ただし、材質が、冷間圧延鋼板(SPCC)の場合は、水でバリ取りしている最中は、水中に酸素が乏しいので錆びないが、乾燥工程で、錆が発生しないとも限らないので、超音波バリ取り槽の水に防錆剤を入れておく。そうすることにより、乾燥工程で 錆びる事はない。ただし、長期間防錆が必要な時は、乾燥後、防錆油に浸漬していただく。ベアリング内径2mm~17mmのミニアチュア、小径、小形玉軸受用保持器の場合は、1回の処理量は、5000個~数万個可能である。処理タクトは、1ロット15分程度。必要処理用と 仕上げレベルにより、カゴの大きさを決定する。