時計部品のバリ取り
腕時計は、部品の一つ一つが大変小さく、精密にできています。
一つの腕時計を構成する為の部品は、ネジからバンドまで、相当な数です。
部品の小ささ、精密さ故、バリ取りが自動化できず、人が手で除去しているのが現状です。
また、バリ取りをする人もベテランに限られていて、この人しかできない、などということも多いそうです。
人の手によるバリ取りは、作業者の精神力を摩耗させ、体力を消耗します。
バリの取り残しによる不良、取りすぎによる不良が多発し、品質は安定せず、作業者の精神力は消耗します。
そんな精密部品、小さな部品こそ、超音波バリ取り洗浄装置が大変有効なのです。
どんな小さなワークでも大丈夫です。
削ったり擦ったりするバリ取り方法ではないので、径が変わったり、角が丸くなることもありません。
バリだけが除去できます。
バリ取りの自動化をあきらめず、是非弊社にご連絡ください。
砥粒加工学会誌 2018年4月号 超音波バリ取り
特集 デバリングテクノロジー最前線
超音波バリ取り技術を 投稿させていただきました。
超音波バリ取り技術の原理について わかりやすく解説しています。
砥粒加工学会 https://www.jsat.or.jp/
ボンデ除去について ~ 真空熱処理対策
ボンデ処理後に ボンデ除去を依頼されることが 増えてきました。
多くの皆様が ご存知のように、ボンデ処理とは、鍛造工程、プレス工程前に、リン酸塩皮膜処理を行い、材料の表面に潤滑皮膜を生成させ、材料と金型との摩擦を軽減して、金型の寿命を延ばしたり、焼きつきを防いだりする、重要な処理です。
このように、便利なボンデ皮膜ですが、加熱することで溶解、炭化して、金属の表面に残ります。
大気炉やガス雰囲気炉ではそのまま熱処理を行い、最終的にショットブラストなどによって除去する事が一般的です。
しかしこのボンデ皮膜は真空炉とは非常に相性が悪く、炉内に拡散して炉壁やヒーター、配管内などに付着して炉内環境の汚染の要因となります。
そのため、ボンデ処理させたワークを真空熱処理する場合は、事前にボンデ皮膜を除去する工程が必要になります。
ボンデの除去の方法は、、ショットブラスト、酸洗洗浄などの他、400℃程度の加熱により炭化させるバーンアウトなどの方法があります。
当社の超音波は 、非常に強力で、アルカリ洗浄液の超音波槽で 3~4mm径のキャビティ(微小真空核群)を発生させて、プレス時の金属表面のささくれの除去、筋状に食い込んだ劣化し、炭化したカーボンなどを除去できます。表面に残留するリン酸塩の大部分を除去することが出来ます。
しかし、表面を一皮むくわけではないため、ボンデ除去の除去レベルを実験で、従来方法と 同等になっているか、確認していただく事が必要です。特に 後工程において、真空熱処理炉において、ボンデ皮膜の拡散がないことを 確認していただかないと 超音波ボンデ除去条件が 決まりません。従って 当社に ボンデ除去を依頼されるお客さまには、その除去の検証手段を お尋ねすることになります。
以上、お客様に お知らせいたします。
金型 ガスやに 超音波洗浄技術
射出成型金型のシボ面や凹んだ角などに、ガスが昇華してできるガラス質状の汚れや、いわゆるガスやにと言われる汚れを 超音波洗浄で除去できないと お客様から相談を受ける事が増えてきた。
いわゆる電解液中で 超音波洗浄を行う超音波電解洗浄には 無理がある。 何故なら 電解時に発生する気泡は、超音波の伝搬を妨げるだけでなく吸収と遮断の役割をする。従って、いわゆる電界洗浄と 超音波洗浄は、基本的に両立しない。
効果があるように見えたのは 強力な電解の結果に過ぎない。ただ精密なシボ面の精密洗浄、ガスやにの完全な除去には、超音波の役割が必要不可欠である。
ブルー・スター R&Dは、電解液に頼らず、バリ取りに使用する、強力な超音波洗浄で ガスやにや、射出成型時に発生する様々な汚れ、異物を除去することが出来る。
金型洗浄でお困りのお客様は ぜひ、当社で正しい金型洗浄の在り方をご確認いただきたい。
超音波除錆・スラグ除去
超音波バリ取り技術への期待は高く、様々な依頼の中に 錆びの除去、黒皮の除去等、想定外の依頼も増えてきました。依頼が 大変多いので、無視できなくなり、超音波を使って 効率的な錆びの除去、スラグ除去、必要であれば 黒皮の除去も行うことにいたしました。
ただ、目的は、装置の販売ですので 実験で条件固めは、致しますが、請負をする設備は、まだありません。ご了解ください。
バフ研磨後の洗浄
バフ研磨後の洗浄について、よりきれいにしたい、より早く除去したい、など等の課題をお持ちのお客様は、ぜひ、当社で実験して、正しい除去条件の確認をされることを お勧めしたい。
30年前にバフ除去の基本条件を確立したが、現在は、超音波バフ除去洗浄に最適な超音波のキャビティーの形状は、依然と大きく異なり、従来のガス星雲型キャビティー集団を構成するマイクロキャビティが、最大径0.5~1.0mmなのに対して、現在、当社のマイクロキャビティーは球状星雲型キャビティを構成し、その全体の径は、3~4mmになる。
つまり、洗浄に使用できる超音波の正負の衝撃力のエネルギーは、30年前と比較して、計算上は、最低でも25倍以上になる。
バフ洗浄にお困りのお客様。安心して、当社に実験依頼をお尋ねください。課題は、速やかに解決します。 by shibano